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新型コロナの最終的治療法がECMOと言われております。

COVID-19の患者のうち、これまでに40名が ECMOによる治療を受け、そのうち19名がECMO から離脱し、回復したという。

COVID-19の治療薬やワクチンがない現在、ECMOが 治療の一翼を担う存在であることは間違いない。

ここではECMOの概要に迫ってみました。

ECMOとは?

「人工肺とポンプを用いた体外循環回路による治療」をECMOと呼びます。

人工呼吸器や昇圧薬など、通常の治療では救命困難な重症呼吸不全や循環不全のうち、可逆性の病態に適応されます。

ECMOは呼吸と循環に対する究極の対症療法であり、根治療法ではありません。通常の治療では直ちに絶命してしまう、

または臓器が回復不能な傷害を残すような超重症呼吸・循環不全患者に対し、治癒・回復 するまでの間、呼吸と循環の機能を代替する 治療法です。

ECMOはextracorporeal membrane oxygenation「体外式膜型人工肺」という機器の略語ですが、欧米人にとってECMO(エクモ)は発音しやすく、広く使用されています。

易しく表現すると、「重症呼吸不全の患者に対して、ポンプと人工肺 を組み込んだ体外循環装置を用いて、呼吸や循環の 補助を行う方法である。

人工呼吸器による肺への負荷を軽減し、肺機能の保護、回復に有用とされている。

主要な目的は、数日から数週間の間、心臓と肺を休ませることである。」

ECMO導入の課題は?

日本臨床工学技士会などによって2020年2月に行われた調査によると、わが国のECMO取扱い台数は約1,400台、待機台数は約1,200台ある。

ただし、待機中の台数がすぐに適応基準を満たした 重症患者の治療に導入できるわけではない。

まず、ECMOは高度な集学的集中治療技術であり、専門的にトレーニングされた、医師、看護師、臨床工学技士らによる一定数の医療チームが必要となる。

個々の患者の状態に加え、当該施設の状況(患者の人数、医療スタッフや医療資源など)も含めて、 導入のメリット・デメリットを考慮する必要がある。

また、導入後は24時間体制での循環管理、呼吸管理が 必要となる。

侵襲性の高い治療でもあるため、機器のトラブルは もちろん、感染症や臓器出血などの合併症のリスクもある。

こうしたリスクを見逃さない、起こさない管理体制が 求められる。

安定した状態で循環や呼吸を維持するには、施設レベルでの多数の症例経験や豊富な知識が 不可欠となる。

ECMOで治癒した割合は?

ECMOの治療状況を見ると、 3月30日までに40名の患者に実施 されており、

🔸「ECMOから離脱し、回復した方」が19名 (ECMO治療者の47.5%)、

🔸「治療継続中の方」が15名(同37.5%)、

🔸「お亡くなりになった方」が6名(同15%)となっています。

残念ながら、志村けん、岡江久美子さんにも力を発揮できなかったのです。

ECMOの今後は?

こうした状況をふまえ、厚生労働省は、ECMOの 整備を都道府県に要請するとともに、

メーカーに 増産を呼びかけている。ECMOを取り扱える医療スタッフの確保についても 検討している。

今回発令された緊急事態宣言に伴う緊急経済対策でも、 医療体制の整備の1つとして「人工呼吸器の生産支援」が挙げられている。

医学会では、日本集中治療医学会がECMOエキスパートによるアドバイスを受けられる電話相談窓口を開設した。

また、2012年に発足した日本呼吸療法医学会によるECMOプロジェクトの取り組みも生かされるはずである。

COVID-19によりあらためて注目されることになったECMO。台数増加の加速が求められているが、治療として 功を奏すには、ECMOを扱える人材の確保、 そして教育も急がれている。

医療崩壊を最小限にくい止めるためにも、こうした 危機状況に打ち勝つための人材確保とさまざまな しくみの整備が不可欠といえよう。

まとめ

いかがでしたか?

ECMOは、肺の代用するだけで、根治薬(?)では なく、肺を休ませるだけなのですね!

あくまでも、患者の抗体が作られ、自らの治癒力に 頼るしかないのです。明らかになったことは、

🔸「重症化のスピードが速い」

🔸「コンプラインが保たれることから、 ECMO開始タイミングを逸しないことが 重要である」

🔸「出血合併症の発生に注意が必要である」

ECMOは、台数を揃えただけでは不十分なのです。

今後の政府の対応から目を離せませんね!

 

最後までお読みいただきありがとうございます。


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