新型コロナウイルス感染症の治療薬として、政府は「レムデシビル」を早ければ 5月(2020年)上旬にも承認する方針 を固めた。
ここでは、アビガンとは?その効能に 迫ってみました。
アビガンとは?
ファビピラビルは、富山大学医学部教授の白木公康と富士フイルムホールディングス傘下の富山化学工業(現:富士フイルム富山化学)が共同研究で開発した核酸アナログでRNA依存性RNAポリメラーゼ阻害剤である。
商品名であるアビガン (Avigan、登録商標第4500382号ほか)の名前でも呼ばれる。
2014年(平成26年)3月に、富山化学工業が日本での製造販売承認を取得した。
ただしすぐに製造・販売が開始される訳ではなく、新型インフルエンザが流行し、他の薬剤が効かないと日本国政府が判断した場合に、厚生労働大臣の要請を受けて製造を開始するという特殊な承認と なっている。
アビガンの新型コロナへの効果は?
海外の専門科学雑誌に掲載された論文によると、中国で発症7日以内の入院患者35人に対して14日間、アビガンと同じ主成分の薬を投与し、同じ条件で抗HIV薬を投与した45人と効果を比較した。
その結果、上気道部からウイルスが 検出されなくなるまでの期間はアビガンが平均4日だったのに対し、抗HIV薬では平均11日と統計学上認められるだけの差が出た。
さらに、胸部CT画像での症状の改善が認められたのは、アビガンが投与された患者の91.4%に対して抗HIV剤が投与された患者では62.2%にとどまった。
副作用が認められた患者もアビガンの方が少なかったという 。
「日本で承認された薬で、国内で十分に量も確保できる。
現在のように、さらなる感染拡大が危惧されている状態であれば、高齢者や基礎疾患を持つなど重症化しやすい患者を中心に積極的に治療に使いながら、安全性や効果などを確認していくべきだ」 と強調する。
アビガンの副作用は?
痛風又は痛風の既往歴のある患者及び高尿酸血症のある患者は、血中尿酸値が上昇し、症状が悪化するおそれがあるとされており、
主な副作用は、以下です。
・血中尿酸増加24例(4.79%)、
・下痢24例(4.79%)、
・好中球数減少9例(1.80%)、
・AST(GOT)増加9例(1.80%)、
・ALT(GPT)増加8例(1.60%)
等であった。
観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うことが求められます。
まとめ
新型コロナ肺炎には、治療薬がなく、蔓延しており 一刻も早い効果が期待されます。
俳優の石田さんもこれで回復しております。
政府も前向きに対応し期間を短縮し、承認に向かっております。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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