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新型コロナが蔓延しております。

「パンデミック」も宣言され世界的流行 となっております。

感染急拡大が心配されます。

ここでは、「オーバーシュートとは?」 と意味や定義に迫ってみました。

 

「オーバーシュート」とは?

「オーバーシュート」の元々の意味は「行き過ぎる」「(的を)外す」「超過する」など。

金融市場や統計で用いられることが多く「爆発的な感染者急増」といった語義はない。

新型コロナの英語圏の報道でクラスターやロックダウンは使うが、オーバーシュートを感染爆発の意味で使っても通じないだろう」と指摘する。

2020年春現在、新型コロナウイルスの感染拡大を念頭に置いた「感染者(患者)の爆発的増加」という意味で用いられている。

会見で、副座長の尾身茂氏は「オーバーシュートは欧米で見られるように 爆発的な患者数の増加を示すが、2日ないし3日のうちに累積患者数が倍増し、しかもその スピードが継続的にみられる状態を指すと 私たちは定義した」と述べたのです。

「オーバーシュート」の問題は?

尾身副座長は、

「医療供給体制がひっ迫しつつある地域が出てきている」

と現状を説明。

そのうえで、「医療崩壊とオーバーシュートが同義語というふうに解される向きが一部にはあると思うが、実際には新規感染者数が急増し、クラスター感染が 頻繁に報告されている現状を考えれば、 オーバーシュートの前に医療体制はひっ迫する。

医療崩壊といわれる状況はオーバーシュートが起こる前に起きるんだ、と強調させていただきたい」と述べ、爆発的な感染拡大が起きる前に医療の現場が「機能不全となることが予想される」 と訴えた。

専門家会議は「何を訴えたかった」のか?

「オーバーシュート」とは、人間の意思決定に伴って変動する現象における異常値を指す言葉 であり、自然発生したウイルス感染で使うのには 違和感がある。

なぜ専門家会議で、本来は金融・証券用語、広く 見ても経済用語だった「オーバーシュート」を 使ったのか?

それは、「人間の意思決定が今後の感染拡大を大きく左右する」という警鐘を込めて、あえて「オーバーシュート」を 選んだ可能性もある。

専門家会議では市民の行動を変えて感染の広がりを 抑える「市民の行動変容」をCOVID-19対策の基本方針の一つとして掲げているのです。

専門家会議は

「換気の悪い密閉空間を避ける」

「多くの人と密集しない」

「近距離での会話や発生を抑える」

の行動変容があれば、感染拡大による重症化を食い止められると呼びかけた。

こうした市民の行動変容が徹底されずに感染が爆発的に拡大すれば、文字通り人間の意思決定や行動によって引き起こされた「オーバーシュート」と言えるだろう。

まとめ

 

英語の「overshoot」は

「(的を)外す」

「(停止線などを)行き過ぎる」

「(予定額や割当を)超過する」

という意味です。

金融関係では使われております。

「オーバーシュート」は英語ではなく、日本の造語 だったのです。

英語圏では、

explosive spread (of an infectious disease);outbreak

を意味するそうです。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。


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