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抗寄生虫薬のイベルメクチンを 新型コロナウイルスの患者に投与したところ、 投与していない患者に比べて死亡率が 約6分の1に低下したとの報告を 米ユタ大学などの研究チームがまとめた。

ここでは、イベルメクチンとは?アビガンとの 違い・副作用に迫ってみました。

Contents

イベルメクチンとは?

イベルメクチンは2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した北里大学の大村智特別 栄誉教授が開発した。

アフリカなどで寄生虫による感染症の撲滅に効果を上げている。

イベルメクチン(英: ivermectin)は、マクロライド類に属する環状ラクトン経口駆虫薬です。

が国においては、牛・豚及び馬の 内部寄生虫及び外部寄生虫の駆除薬 として投与されております。

イベルメクチンは新型コロナに効果があるか?

🔸 2020年4月4日、オーストラリア南東部メルボルンのモナッシュ大学の研究チームは、イベルメクチンに2019新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を抑制する効果があったと発表した。

🔸 抗寄生虫薬のイベルメクチンに死亡率を下げる効果があるとする報告を、アメリカの ユタ大学などの研究チームがまとめた。

報告によると、人工呼吸器を使用する必要があった患者のうち、イベルメクチンを使用しなかった患者の死亡率は21.3%だったが、使用した患者の死亡率は7.3%と約3分の1にとどまった。

 さらに、患者全体でのイベルメクチンを使用した場合の死亡率は1.4%で、使用しなかった場合の死亡率8.5%と比較して約6分の1に抑えられたという

イベルメクチンとアビガンの違いは?

 

共通するのは、いずれも新型コロナウイルスに対して開発された治療薬ではないという点だ。

「アビガン」は、抗インフルエンザウイルス薬。富士フイルムホールディングス傘下の富士フイルム富山化学が開発し、2014年に製造・販売の承認を得た。

ただし、国が新型インフルエンザの流行に備えて備蓄する特殊な治療薬で、一般に流通はしていない。

国は現時点で200万人分の備蓄を持ち、「タミフル」など既存のインフルエンザ 治療薬が効かないような新型インフル エンザウイルスが流行した時に、

初めて 国がアビガンの投与開始を検討する イベルメクチンの開発ももちろん、この寄生虫の 薬がウイルスの増殖を抑えると言う結果も、

世界の基礎医学者が地道に研究を重ねて来た 結果だと思います。

現時点では富士フイルムホールディングス傘下の富士フイルム富山化学が「アビガン」(ファビピラビル)の第3相臨床試験までを終えており、

今後世界中に蔓延する新型コロナウイルスに対する有効性の期待が高まっている。

イベルメクチンの副作用は?

2016年9月までに医薬品医療機器総合機構集積された副作用報告は合計122例。

薬物性肝障害は31例でしたが、原因によらない死亡41例のうち、何らかの肝障害を発症していたのは10例でした。

ひとたび薬物性肝障害を起こすと、死亡に至る危険が非常に高いことがうかがえます。

また、食欲減退や痩せが進行したケースでは3例が死亡。 栄養状態が左右する可能性もあるので、食欲不振や全身状態の悪い患者にも慎重な観察が求められます。

高齢者の場合は特に注意が必要です。高齢者の入所施設で疥癬の発生が判明した 際は、すでに施設内にまん延していたり、コントロールが困難な場合があります。

同剤を一度に多数の高齢者に投与せざるを得ない状況になる恐れがあります。

投与は、肝機能の評価や患者の状態に基づき実施するなどの工夫が必要でしょう。

まとめ

 

イベルメクチンは、日本の科学者が発明し、ノーベル賞受賞の大村教授による薬だったのです。

それも、家畜の寄生虫駆除用だったのですね!しかし、新型コロナ肺炎には“治療薬”がないので、その臨床試験が待たれます。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。


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