新型コロナの「緊急事態宣言」の延長が 決まりました。薬の認可も徐々に進んでおります。
しかし、ワクチンに関する情報は、時間が 必要のためか少ないです。
ここでは、「ワクチンとは?」「種類と日本の実情」 に迫ってみました。
Contents
ワクチンとは?
ヒトのからだには、一度入ってきた病原体が再び体の中に入ってきても病気にならないようにするしくみがあります。
このしくみを“免疫”といい、入ってきた病原体を覚えて、からだの中で病原体と戦う準備をおこないます。
そうすることで、再度、病原体が体の中に入っても病気にかからない、もしくは病気にかかっても重症化しないようにできているのです。
ワクチンを接種することで、わたしたちのからだは病原体に対する免疫を作り出します。
ただし、通常の感染(自然感染)のように実際にその病気を発症させるわけではなく、病原体の毒性を弱めたり、無毒化にしたりして、コントロールされた安全な状態で免疫を作るのです。
ワクチンはいわば自然感染の模擬試験のような ものです。
このようにして、いざ病原体が入ってきたとしてもあらかじめ備わった免疫で退治できるようになります。
ワクチンという名称は、ラテン語のVacca(雌牛) に由来する。
世界初のワクチンである天然痘 ワクチンが雌牛から取られたため、 この名がつけられた。
ワクチンの役割は?
ワクチンは自分が病気にかからないようにする、もしくはかかっても症状が軽くすむために接種します。
しかし、ワクチンの役割はそれだけではありません。自分が接種することで、自分の身近な人に病気をうつすのを防ぎます。
こうした輪が家族から地域、国、世界と広がっていき世界中の人々を感染症から守ることができるのです。
国が定期接種を受けるよう呼びかけるのもこうした目的があるからです。
ワクチンの歴史は?
1798年、イギリスの開業医エドワード・ジェンナーは牛痘(牛がかかる天然痘)を用いた天然痘予防の 論文を報告しました。
これが、科学的に記録されている人類史上、初めてのワクチンです。
その後、おおよそ100年がたった1880年代にフランスのパスツール、ドイツのコッホによって 微生物に対するワクチンの基礎が作り上げられました。
特に、パスツールは“強い病気を起こすものから弱い病気を起こすものを人工的に作り出してそれを ワクチンにする”という考えを打ち出し、
現在でも 広く普及しているワクチンの原理を構築しました。
1900年代には新しいウイルスや細菌が見つかるとともに、鳥の卵を使ってワクチンの原料となるウイルスを増やす製造法や人工的に細胞を培養する方法、
組み換えDNA技術などを使って、ワクチンを 作り出す技術も進歩していき、次々と新しい ワクチンが開発されました。
ワクチンで防げる病気は?
ワクチンで防げる病気のことを“VPD”といいます。
Vaccine(ワクチン)
Preventable(防げる)
Diseases(病気)
乳幼児期は病気に対する抵抗力が十分に発達していないため、さまざまな感染症にかかりやすくなります。
実際にこうしたものに感染して乳幼児は免疫をつけていきますが、中には、はしかやポリオのように非常に重い症状や後遺症を引き起こすものもあります。
ですから、感染症になって手遅れになる前に、かからないよう予防する必要があります。
予防接種は感染症から子どもたちの健康と命を守る方法として、最も安全でかつ確実な手段であるといわれています。
健康だとなかなか実感するのは難しいワクチンの効果ですが、実は恐ろしい病気から私たちの健康を守っているのです。
しかし、日本では他の先進国に比べて多くの 子どもたちがVPDにかかって、健康被害を うけたり命を落としたりしています。
この原因には、ワクチン接種率が低いことが 挙げられます。
ワクチンの「予防接種」は?
日本で接種できるワクチンには、法律で定められた定期接種と、それ以外の任意接種 の二つに分かれています。
どちらも基本的にその効果と安全性が認められています。
① 定期接種
国や自治体が接種を強くすすめている ワクチンです。
法律に基づいて定められた年齢で、 定められた間に接種すれば無料で行えます。
また、定期接種は二つに分類されていて、乳幼児の接種(努力義務)と高齢者を対象としたインフルエンザの接種 (努力義務でない)があります。
② 任意接種
接種するかどうかは接種する側の判断(乳幼児なら保護者)に任されていますが、決して受けなくていいというものでは ありません。
例えば、任意接種に分類されているおたふくかぜは他の先進国では定期接種の適用になっており、また感染した場合には1000人に1人の割合で難聴になる恐ろしい 病気です。
任意接種は有料で、病気に対する治療で ないため健康保険が適用されず原則自己 負担です。
しかし、地域自治体によっては公費で 補助しているところもあります。
受けるときは自治体や医師に相談しましょう。
(参考:ワクチン・アジュバント研究センター(CVAR))
まとめ
「日本は、ワクチン接種率が低いことが 挙げられます。」
1980年代までワクチン先進国とされていたが、副作用による訴訟が相次ぎ、厚生省とメーカー が開発・接種に消極的になった結果、 日本はワクチン後進国だと言われることも あるのです。
日本の実態は、先進国の中でも優れているとは言えないようです。
この際、お母さんたちは、見直し、確認する良い機会になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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