新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ 「緊急事態宣言」が出たことで、テレワークが 認められていることもあり、
地方出身者が 自分の実家に戻るなど、一時期的に地方に移住する人も少なくないようだ。
ここでは、「コロナ疎開とは?」 「コロナ疎開の問題点」に迫ってみました。
Contents
コロナ疎開とは?
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、自宅で過ごす「ステイホーム」の呼び掛けが続く中、
首都圏などの大都市から地方に移動する 「コロナ疎開」の動きが大型連休に入って 顕在化している。
東京・大阪・福岡など7都府県を対象に「緊急事態宣言」が出されたので、一時的に地方に移住、
つまり、「疎開」する方がいいのではないか、と考える人も少なくないようだ。
この考えには一定の合理性があり、確かに、自分が感染してないということを前提にすれば、これは正しい。
実際に、在宅勤務も進んできており、特に、地方に実家などがある人や金銭的にある程度の余裕がある人がこの発想を持つであろう。
新型コロナウイルス感染症が増える大都市から、少しでも安全と思われる地方へ動く人が目立ち始めた。
東京などで休校となった大学生が帰省したり、沖縄や離島、別荘地に避難する旅行者らもいる。
コロナ疎開の問題点は?
今回の新型コロナウイルスに関していえば、かなり注意を要する。
はっきり言って、現在のタイミングでは極力、避けるべきであろう。
以下に問題点を箇条書きに示す。
🔸新型コロナウイルスは非常に厄介な点があり、感染しても無症状の人もいる。
つまり「自分が感染しているか、どうかがわからない」からである。
すなわち、不顕性感染の恐れがあるのです。
🔸これはかなり危険だ。それは、単純に感染者数だけで、大都市と地方を比較することはできないということだ。
🔸万が一自分が感染してしまった時だ。
さらに、ほかの場所で自分が他人にうつし、クラスター化する可能性もあることだ。
🔸広範囲に人が移動することでそのスピードが加速すれば、全国的に感染者が急増し、
結果的に、先行した7都府県における緊急事態宣言が長引くことにつながりかねません」
「コロナ疎開地」の苦悩は?
🔸栃木県内有数の別荘地、那須町の那須高原につながる県道17号。
周辺の飲食店やレジャー施設が軒並み休業する中、品川や練馬など東京、群馬といった県外ナンバー の車が行き交う。
地元の複数の別荘管理会社によると、例年のおおむね半分以下にとどまっているとはいえ、大型連休中には一定程度の「疎開者」が別荘に滞在している。
🔸全国的にも知られる群馬県内の渋川伊香保温泉や草津温泉は観光、宿泊施設の大半が休業し、温泉街は閑古鳥が鳴く。
リゾートマンションもある草津町では、体調を崩してPCR検査を受けたコロナ疎開者もいたという。
🔸秋田県では3月早々から県境を越えて来る人への対策に乗りだしてきた。
県民から「じいちゃんが県外の孫を呼びたがっているので止めてほしい」というメールが届き、佐竹敬久知事が自ら返信して説得に当たるなど、大型連休中の感染拡大を強く警戒している。
🔸広島に近い周防大島では来島者が急増。高齢者が多く病院もない離島では自治会が来島自粛を呼び掛けるなど波紋が広がっている。
🔸盛岡駅構内と県内の新幹線発着駅6カ所に「岩手県からのお知らせ」と書かれた掲示板を計30個設置。
緊急事態宣言の対象地域からの利用客には外出自粛、海外渡航歴のある利用客には2週間の自宅待機を求めた。
🔸都市から地方に「コロナ疎開」 石垣島へ入域、前年比1500人増 緊急事態宣言で加速の恐れ。
🔸「おじー、おばーを守らなければ」竹富島や小浜島など八重山諸島、コロナから島民を守る為 フェリー全便運休。
羽田、成田、関西、中部、福岡からの石垣島への直行便は全て運休となり、那覇からの便も一日数便程度に限られている。
まとめ
「新しい生活様式の変容」が求められ、各人が変えていかねばならないのですが、
安易に、「疎開」によって目標を達成するのは、“自分勝手”な判断となります。
新コロナ感染症の特性を理解し、地方住民に 迷惑をかけないようにすべきです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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