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新型コロナ肺炎が、世界的に広がり、 「パンデミック」宣言がWHOにより発せられましたが、いまだに抑えきれておりません?

ここでは、 「アウトブレイクとは?」 「パンデミックとの違いは?」 「アウトブレイクの判定と対応」に迫ってみました。

アウトブレイクとは?

医学・医療の分野におけるアウトブレイク(英: outbreak)は、悪疫(たちの悪い疾病)・感染症の突発的発生をいう。

疫学用語の一つ。通例、感染症に対して 用いる。

感染症のアウトブレイクとは、「一定の期間内 (time) に、特定の地域 (place) 、特定の人間集団 (person) で、予想されるより多く感染症が発生すること」を指す。

すなわち、通常発生しているレベル以上に 感染症が増加することである。

アウトブレイクとパンデミックの違いは?

アウトブレイクと似て非なる概念として、

「エンデミック(英: endemic)」

「エピデミック(英: epidemic)」

「パンデミック(英: pandemic)」 があるが、

「エンデミック」は地域や季節的周期で 罹患率が一定している状態をいい、 しかも伝染病に限らない。

「エピデミック」はエンデミックの範囲地域的・季節的想定範囲)を越えてしまった想定外の状態をいう。

「アウトブレイク」はこれらとは言語的に異なる概念であるが、特に感染が一定の 地域を超えて拡大するエピデミックの前段階に

ある地域内で極めて異常な規模にまで拡大した場合に用いられることが多い。

そして「パンデミック」は、原因の共通するエピデミックが世界の広範な地域で同時に発生している状態、

または、アウトブレイクが長期に亘って 多数の国・地域で連続的に発生している 状態を指す。

厚生労働省通知に見る

アウトブレイクの 判定と対応は?

2011 年6 月17 日に厚生労働省医政局指導課長通知「医療機関等における院内感染対策について」 が発出された。

この中で、院内感染のアウトブレイクが初めて定義され、医療現場での対応に加え、保健所への 届け出の目安も示された。

1. 院内感染のアウトブレイクを疑う基準

1 例目の発見から4 週間以内に、同一病棟において新規に同一菌種による感染症の発病症例 多剤耐性緑膿菌、

バンコマイシン耐性腸球菌など 計3 例以上特定された場合

2. 医療機関内の初動対応

アウトブレイクが疑われると判断した場合、感染対策委員会又はインフェクションコントロールチーム(infection control team: ICT)の会議を開催し、

1 週間以内を目安にアウトブレイクに対する院内感染対策を策定かつ 実施する

3. 地域ネットワークへの支援要請

アウトブレイクに対する感染対策を実施した後、さらに該当感染症の発生(上記の4 菌種は保菌者を含む)を認めた場合、

院内感染対策に不備がある可能性があると判断し、速やかに協力関係にある地域のネットワークに参加する医療機関等の専門家に感染拡大の防止に向けた支援を依頼する。

4. 管轄保健所への報告

医療機関内での院内感染対策を講じた後、同一医療機関内で同一菌種による感染症の発病症例(上記の4 菌種は保菌者を含む)が多数にのぼる場合(目安として10名以上となった場合)

または当該院内感染事案との因果関係が否定できない 死亡者が確認された場合においては、管轄する保健所に速やかに報告する。

5. 保健所の対応

報告を受けた保健所は、当該院内感染発生事案に対する医療機関の対応が、事案発生当初の計画どおりに実施され効果を上げているか、

また地域のネットワークに参加する医療機関等の専門家による支援が順調に進められているか、

一定の期間にわたり定期的に確認し、必要に応じて指導及び助言をおこなう。

(出典:https://www.bdj.co.jp/)

まとめ

 

「アウトブレイク」はインフルエンザで、何度も経験しておりますね!

厚労省の基準も完成しており、万全の対応ですが、新型コロナ肺炎には、初めての経験であり、

PCR検査”などの対応に未熟なところが、あったのですね!

 

最後までお読みいただきありがとうございます。


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