Pocket

「緊急事態」宣言が発せられて感染者数が、 下降気味になったとは言え、安心はできない。

日本では医療崩壊に至らなかったのは、幸いだった。

ここでは、「医療崩壊とは?」「他国の例に学ぶ」 に迫ってみました。

医療崩壊とは?

医療崩壊とは、医療安全に対する過度な社会的要求や医療への過度な期待、医療費抑制政策などを背景とした、医師の士気の低下、

防衛医療 の増加、病院経営の悪化などにより、安定的 ・継続的な医療提供体制が成り立たなくなる、という論法で展開される俗語である。

2020年、新型コロナウイルスの感染が急速に拡大した国々では、医療従事者や医療器具が不足、重症者の治療に手が回らなくなった。

このような状態を医療崩壊と表現するようになった。やさしく表現すると、新型コロナに関して言えば

「患者が急増して病院が機能不全を起こした状態」

を指すことが多いようだ。

別の表現では、保健医療システムの機能不全」 と言い換えて、感染拡大により 「保健医療サービスの需要が急増し、供給できる 能力を超えたために、

本来提供できるサービスや 成果を生むことができなくなること」

と定義する方もいる。

他国の現状と日本の状態は?

人口100万人当たりの死亡者数を見ると、 スペイン、イタリアに比べてドイツ、韓国、中国、 日本の低さがよく分かる。

アメリカはそれほど高くないように見えるが、ニューヨーク州の値は821であり、飛び抜けて高い。なぜ死亡率にこれほどの違いがあるのだろうか。

さまざまな要因が挙げられるが、その1つとし て注目されているのが「医療崩壊」だ。

例えば、イタリアのある地域では、平時なら緊急電話にかけると20秒以内に応答し、90秒以内に救急車が出動し、30分以内に患者は病院の処置室に到着していた。

だが新型コロナ感染拡大により、緊急電話回線がパンクし、救急隊員が感染し、救急車が汚染されて、

心臓発作の患者が救急車を呼ぶのに1時間も電話がつながらない事態に陥っているという。

「医療崩壊」の始まりは?

健医療サービスの供給能力を測る必要がある。その重要な要素が「ハコ」「ヒト」「モノ」だ。

「ハコ」とは病院や病床、さらに救急車や 検査施設など。

「ヒト」とは医療従事者や救急隊員、保健所職員など。

「モノ」とは防護具や人工呼吸器、さらに

「最後の砦とりで」と呼ばれる体外式膜型人工肺 (ECMO)、検査機器・用品などである。

いわゆる医療崩壊が起きている国はイタリアとスペイン、街では、ニューヨークが特質される。

「ハコ」だ。人口1000人当たりのベッド数は、イタリア3.2、スペイン3.0に対して、 ドイツ8.0、日本13.1で、大きな開きがある。

特に、日本の病院数と病床数は世界一だ。「ヒト」。人口1000人当たりの医師数は、 イタリア、スペイン、ドイツはほぼ同じだが、 日本は少ない。

一方、人口1000人当たりの 看護師数は、イタリア、スペインに対して、 ドイツ、日本は2倍ほど多い。

「モノ」はどうか。人口10万人当たりの 人工呼吸器は、イタリアの12台に対し、 ドイツは34台、日本は20台である。

医療崩壊が起きたイタリア、スペインでは 感染拡大前から保健医療サービスの供給能力は 高くなかったことがうかがえる。

イタリアでは4月9日までに約1万3000人の 医療従事者が新型コロナに感染し、100人以上の 医師と約30人の看護師が死亡し、

スペインでも 4月6日までに、全感染者数の14%に当たる 1万9400人の医療従事者が感染した。

日本で医療崩壊は起きるか?

日本はこれまでよく持ちこたえてきたといわれる。プライバシーを無視した感染者追跡や自己隔離を守らなかった場合の懲役や罰金を科す韓国や シンガポール、移動や外出の禁止を「強制」する 欧州の強硬策に比べて、

日本は長らく国民の 「自粛」に頼ってきた。

医師たちからは、

「開業医が新型コロナに感染して休業に追い込まれた」

「多くの感染者が救急外来に殺到するように なってパンク状態。心筋梗塞の急患も診られない」

「院内感染が広がったのでやむを得ず病院の救急診療を停止した」

などの悲鳴や嘆きが届くようになった。

できるだけ多くの医療機関で不要不急の 手術や処置を控え、退院・転院できる患者は 自宅や別の施設に移し、感染爆発に備えた 病床を確保することは急務である。

日本では、軽症者・無症状者は「自宅療養」、家族に高齢者や医療従事者がいる場合は 優先的に「宿泊施設での療養」とすることに なった。

医療機関への負担や院内感染を減らすため にも、賢明な方向転換である。

新型コロナの集中治療、人工呼吸器や ECMOの操作などができる医療従事者は 限られている。

しかも通常、日本では重症者2人を 看護師1人で見ているが、新型コロナの 重症者の管理には個人防護具が必要で、さまざまな制約が伴うため、重症者1人 に看護師2人が必要になるという。

感染爆発を想定して、できる限りの人材 確保と適正配置を考えるべきだ。

日本では「医療崩壊」は起っていないが、 厳しい状況にあることは間違いないのです。

まとめ

いかがでしたか?

日本は、現在のところ「医療崩壊」には至らなかったが、医療関係者は“疲弊”しております。

医療崩壊が進んで死者が増えるかどうかは、われわれ一人一人の行動に懸かっているのです。

もう一息です。頑張りましょう!

 

最後までお読みいただきありがとうございます。


スポンサーリンク