飛行機が発達し、「エコノミー症候群」が問題視されたことがあったのですが、新型コロナでもこのことが叫ばれております。
どんな関係があるのでしょうか?
ここでは、「エコノミー症候群とは?」 「新型コロロナとの関係は?」に迫ってみました。
Contents
エコノミー症候群とは?
心臓には血液が通る血管がありますが、心臓の右心室から肺へ血液を送り出す血管を肺動脈といいこの肺動脈に血液の塊(血栓(けっせん))が詰まる病気のことを、“肺血栓塞栓症”と呼びます。
飛行機の狭い座席(エコノミークラス)で長時間座っていて、急に立ち上がったときなどに発症することが多いことから、
肺血栓塞栓症は“エコノミークラス症候群” も呼ばれます。
エコノミー症候群の発生原因は?
食事や水分を十分にとらず車の中や飛行機など狭い環境で長く座った状態で動かないでいると、血液は濃くなって固まりやすくなり、足の静脈の血液がよどんでしまいます。
この状態が続くと、脚(主にふくらはぎ)の静脈内に血の塊(血栓)ができてしまいます。
これを、深部静脈血栓症と呼びます。
下肢に静脈血栓症を発症すると、血栓が生じた側の脚がむくんだり、腫れたり、痛くなることがあります。
さらに、大きな血栓がつまった場合には肺へ流れる血液が著しく低下するため、ガス交換ができなくなるだけでなく、血圧も低下するおそれがあります。
肺血栓塞栓症は命に関わることもある、危険な病気です。
災害時には、車の中など脚を十分に 伸ばせない狭い生活環境や、寒さ、十分に水分が摂れないなどのリスクが重なることから、
肺血栓塞栓症への 十分な注意が必要です。
エコノミー症候群と新型コロナ
との関係は?
新型コロナウイルスに感染し、自宅や ホテルで療養する人が増えている。
こうした療養生活では、「エコノミークラス症候群」になるリスクがあるとして、専門家が 過ごし方に注意するよう呼びかけている。
自宅やホテルでの療養は災害時の避難所生活と同じで、「血栓ができやすい状況にある」と指摘する。
療養中は、
▽特殊環境下に置かれストレスを感じる
▽水分や食事が十分に取れない
▽運動不足になる――など、
同様の状況になりやすいためだという。
東日本大震災後の宮城県南三陸町の 避難所では、災害が起きてから 1週間ほどで検査を希望した被災者の 42・1%に血栓が見つかったという。
一般の人の約4%よりも高かった。
エコノミー症候群の予防法は?
予防法として
▽ラジオ体操などの軽い運動
▽在宅勤務では2時間に1回以上立って軽い運動
▽長時間座ったままテレビやビデオを見ず、時々軽い運動 ▽すわっている時も足首を曲げ伸ばしして 上下に動かす
▽長時間自動車のシートに座った姿勢で 眠らない
▽ふくらはぎのマッサージをする、などがある。特に注意が必要なのは、エコノミークラス症候群になったことがある人や最近手術を受けた人、肥満、妊娠中、高齢、経口避妊薬を飲んでいる人ら。
足のむくみが出たり、ふくらはぎが赤黒く変色したりした場合、早めに医療機関に相談することをすすめている。
まとめ
新型コロナばかりに註画集s註しますが、「エコノミー症候群」を忘れてはいけないのです。
過去の経験(避難所生活)が大いに参考になります。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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