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新型コロナウイルスの症例が連日報告され 続けている中で、恐怖と誤情報は、ウイルス そのものよりも急速に広がり続けています。

保健当局はこの不穏な傾向に注目し、 こうした社会的スティグマと差別が、

新型コロナウイルスの感染拡大を封じ込めようとする努力を損なう可能性があると注意を喚起しています。

ここでは、「スティグマとは?」 「ステグマと新型コロナの関係は?」に迫ってみました。

スティグマとは?

〔ギリシャ語で、奴隷や犯罪者の身体に刻印された徴(しるし)の意〕

スティグマとは、元々は奴隷や犯罪者であることを示す刺青などの肉体的刻印のことを指す言葉であったが、

転じて他者や社会集団によって個人に押し付けられた負の表象・烙印といった意味で用いられる社会心理学の用語である。

いわばネガティブな意味のレッテルのことである。

社会的スティグマとは?

社会的スティグマは特定の文化、人種、 ジェンダー、知能、健康、障害、社会階級、 また生活様式などと関連する事が多い。

烙印を押された人が反道徳的であったり、穢れているという事を明確にする事を 目的として押され、

烙印を押された人との 交流は避けるべきだという社会規範が背景 にはあった。

スティグマは必ずしも個人の属性を正確 に捉えるわけではなく、誤った知識によりレッテルが張られることもある。

社会的スティグマと新型コロナ

との関係は?

現在のCOVID-19の流行は、特定の民族的背景を持つ人々に留まらず、ウイルスに接触したと思われる人に対しても、

社会的スティグマや差別的な行動を引き起こしています。

COVID-19は、何故これほどの

スティグマを 引き起こしているのか︖

COVID-19に関連したスティグマのレベルは、主に以下の3つの要因に基づいています。

1) 新しい、未だ不明な点が多い疾患で あるということ

2) 私たちはしばしば未知のものを恐れる ということ

3) その恐怖を「他者」と関連付けるのは 容易であるということ

スティグマは、

差別を避けるために疾患を隠すよう人々を駆り立て

• 人々がすぐに医療を受けることを阻害し

• 人々が健康的な行動をとる意欲を損なわせます

一般の人々の間に混乱、不安、恐れがある ことは理解できることですが、残念なことに、

これらの要 因が有害な固定観念を形成することに拍車をかけています。

社会的スティグマへの対処と

回避には「言葉が大切とは?」

コロナウイルス感染症について話すとき、特定の単語(例︓疑い例、隔離など)や言い回しが、

人々 にとって否定的な意味を持ち、差別的態度を助長させることがあります。

これらは既存の否定的な固 定観念や憶測を持続させ、疾患と他の要因との間の誤った関連性を強化し、

広範な恐怖を生み出し、病気を抱える人々の人間性を否定する可能性があります。

以下にやるべきではないことをの数例を列挙します。

🔸病名に地名や民族名を付けないでください。この病気は「武漢肺炎」「中国肺 炎」「アジア肺炎」ではありません。

🔸疾患を抱えた人を「COVID-19の症例」や「犠牲者」と呼ばないで下さい。

🔸「COVID-19の容疑者」または「疑い例」と話すのはやめましょう。

🔸「COVID-19を伝染させる」、「他の人に感染させる」、「ウイルスを拡散す る」人々、と呼ぶのはやめましょう。

🔸 ︓根拠のない噂を繰り返したりシェアするのをやめ、「ペスト」、「黙示録」など の恐怖を 生むよう設計された誇張表現の使用を避けましょう。

🔸脅すような、ネガティブなメッセージを強調し、くどくど述べることはやめま しょう。

まとめ

 

スティグマは、新型コロナウイルス感染症 の感染経路や治療法、予防法に関する不十分な 知識によって、さらに悪化する可能性があります。

予防と治療の効果をポジティブに話し、強調しましょう。

ほとんどの人にとって、 これは克服できる病気です。

スティグマの怖さを十分理解し、全員が協力しやすいコミュニティーを築くことが求められます。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。


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