新型コロナ感染症の重症化の仕組みが、 少しづつ明らかななってきた。
「血栓」「サイトカインストーム」 と「危険因子」3つのキーワードが浮かび 上がった。
ここでは、 「血栓とは?」「藩種性血管内凝固とは?」に迫ってみました。
血栓とは?
血栓(けっせん)とは、血管内において形成される凝血塊です。
血栓によって生じる病態を総称して血栓症という。
正常な状態では血液の凝固の促進が体内 で調節されており、出血時に血栓を形成して止血される。
止血が完了し障害された部位が修復されると血栓は消える。
これを線溶作用と言う。
しかし、何らかの理由で血液成分や血流に変化を生じると血栓症を発症することがある。
血栓が肥厚し血管を塞ぐことにより、血栓が 出来た下位の部位で虚血や梗塞が引き 起こされる。
藩種性血管内凝固症候群とは?
外傷や、がん、急性白血病、細菌による重度の感染症などの病気をきっかけとして、全身の細い血管に血栓が生じたり、
過度の出血症状が見られたりする重篤な 合併症のこと。
血液の塊である血栓ができることで血管が詰まりやすくなってしまい、脳や腎臓、 肺などに問題をもたらすことになる。
また、出血しやすくなる上にその出血が止まりにくくなるという特徴も持ち、 結果として大量出血を招くことにつながり、体中の臓器に甚大な影響を及ぼす。
播種性血管内凝固症候群は、(英: disseminated intravascular coagulation, DIC)と表現され、
やさしく表現すると、「小さな血栓が全身に起きていて細かい血管を詰まらせること」 です。
「血栓」関連調査結果では?
新型コロナ患者の体内で血栓ができ、容態が 悪化する例が国内外で報告された。
🔸オランダ:184人の患者の分析で、31%の患者に血栓ができていた。このうち81%が、突然の呼吸困難に陥る「急性肺塞栓症」で、虚血性の脳卒中も9,7%あった。
🔸英医学誌「ランセット」:中国の患者183人の調査結果、死亡した患者は血液が固まりやすくなっていた。「その兆候なない患者に比べて、死に至るリスクは、18倍にもなる。」
🔸アメリカ皮膚科学会誌 :新型コロナに感染した軽症の患者23歳の男性の 爪先や側面に、痛みを伴う赤いあざが現れたという。
細かい血管が血栓でつまり、炎症を起こしたものとみられる。
🔸日本・厚生労働省:「診療の手引き」を改訂し、血栓への対応について新に盛り込んだ。
まとめ
改めて「血栓」を理解し、新型コロナの重篤な要因となっていることが分かってきました。
「サイトカインストーム」は用語集を参照ください。
さらに「危険因子」が分かってきましたが、それは、「基礎疾患」「肥満」「喫煙」などの性的な病気や体質が、重症化を招くことが指摘されております。
大量の統計的データーで裏付けれれております。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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