プロ野球の巨人は3日、坂本勇人内野手と 大城卓三捕手の2選手に新型コロナウイルス の陽性反応が出たことを発表した。
「微陽性」だというのです。
新語が出て、困惑しております。
ここでは、「微陽性(PCR検査)とは?」 「抗体との関係は?」 に迫ってみました。
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「微陽性(PCR検査)とは?」
陽性判定が出た2人の新型コロナウイルスの遺伝子量は微量で、正常値ぎりぎりの「微陽性」で、
回復を示す抗体を持っているため、専門家は、感染から回復した後、かなりの時間がたっているとの見解を示した。
「微陽性」という表現があいまいで分からない のですが、IgGの値がほんの少しだけ上がって いると推察されます。
( ▲ 抗体はIgGの検査)
よって、坂本、大城両選手が症状もなかったと言っているので、無症候性感染者であったと考えられます。
ただし、抗体検査はどの会社のものを使うかによって精度が違うので、注意が必要です。
別に正常値ぎりぎりであってもこれまで通りに「陽性」という呼称でいいと思うのだが、
やっぱり限りなく陰性に近いことを強調しておきたいがために用いられた便利な言葉のような気がしてならない。
ネット上で「微陽性」のワードが一時トレンド上位にランクインしていたように世の中の人たちも多くが
「微陽性って初めて聞いたけど一体何なの?」 などというトーンで反応していたようだ。
今回、坂本と大城のPCR検査による「微陽性」が確認されたのは、そもそも球団が独自で行った抗体検査がきっかけだ。
2人が3日夜に都内の医療機関で再度PCR検査を行った結果、陰性だったことが4日、分かった。
同日朝に検査結果が判明。 今後は専門医と相談しながら早期の復帰を 目指していく。
2人は新型コロナウイルス感染歴を調べる抗体検査を受けた結果、感染後に回復したことを示すIgG抗体が確認された。
慎重を期すために2日にPCR検査を実施し、正常値からわずかに外れた「微陽性」と発表 されていた
PCR検査の精度は?
PCR検査は、ある程度のウイルス量があれば、ほぼ正確に診断できると言えますが、
検体の 取り方や場所、感染からの経過日数などに よってその正確さは変わります。
PCR検査でウイルスに感染しているかいないかを100%正しく判定するわけには
いかないのです。
ウイルス感染の有無を判定する検査は、必ず誤判定をともないます。
その検査がどれだけ高い精度をもっているのかを見極める指標となるのが、「感度」と「特異度」です。
感度とは病気の人のなかで、検査で陽性と判定される人の割合のことです。
PCR検査の感度は70%ほどと考えられています。
つまり、新型コロナウイルスに感染している人が100人いたとき、70人が陽性と判定されてしまいます。
ということは、本当は感染しているのに陰性と判定されることで感染を見逃される人が30%は いることになります。これが偽陰性なのです。
まとめ
「微陽性」の表現は、PCR検査の精度にも影響 されるようです。
「抗体」が確実に存在していたのですが、「PCR検査」では、ウイルスが非常に微量 であったことが、このような表現になった と思われます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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