バイオテクノロジーの企業「タカラバイオ」は 新型コロナウイルスのPCR検査を高速かつ 大規模に行える新たなシステムを開発したと 発表しました。
日本のPCR検査が、少ないことが問題に なっておりますが、このシステムでは 一度に5184件のPCR検査が可能になり、約2時間でデータを解析することができるとしています。
ここでは、「タカラバイオとは?」「新法の特徴は?」 に迫ってみました。
Contents
「タカラバイオ」とは?
🔸会社名:タカラバイオ株式会社
🔸設立:2002年4月1日
🔸資本金:149億6千5百万円
🔸本社:滋賀県草津市野路東七丁目4番38号
🔸代表者:代表取締役社長 仲尾功一
🔸業種:化学
🔸従業員数:1,485名
🔸主要株主:宝ホールディングス傘下のバイオテクノロジー関連の 研究開発型企業である。
🔸特徴:遺伝子工学技術を中心としたバイオ テクノロジーに強みがある。
バイオ研究用試薬の製造販売、研究受託サービス、キノコの製造販売を行っている。
タカラバイオの沿革
🔸1968年4月 – 旧寳酒造でバイオ テクノロジー事業を開始。
🔸2000年7月 – ドラゴンジェノミクス株式会社でゲノム解析事業を開始。
🔸2008年12月1日 – カリフォルニア大学(UCLA)が実施する悪性黒色腫を対象とした遺伝子治療の臨床試験に レトロネクチンRをライセンス供給
🔸2014年6月 – 京都大学iPS細胞研究所 発のベンチャー企業「iHeat Japan」から技術移転を受け、iPS細胞を心筋細胞に分化誘導する技術や特許をアジアで独占的 に使用できるようになった。
製薬会社や大学に心筋細胞を販売し、心疾患の新薬開発へつなげてもらう考えを 発表した.
🔸2015年8月 – 本社を大津市から草津市へ移転
PCR検査2時間で5000件検査?
タカラバイオは新型コロナウイルス感染の有無を調べるPCR検査で、2時間弱で最大5000件超を検査する手法を開発した。
主流のスイス製薬大手ロシュの手法に比べて処理能力は14倍以上向上する。
米食品医薬品局(FDA)の緊急使用許可(EUA)を申請中で近く承認を得られる見通し。
タカラバイオの検査手法が広がれば、PCR検査スピードが飛躍的に高まりそうだ。
タカラバイオのコロナウイルスの PCR検査キッドの特徴と利点は?
6月2日付で公開された、新型コロナウイルスの PCR検査に関する国立感染症研究所 の「2019-nCoV(新型コロナウイルス)感染を疑う
患者の検体採取・輸送マニュアル~2020/06/02更新版~」唾液検体の取扱いについて掲載されましたので、
唾液を検体とする本キットによる検査は、行政検査に使用できるだけでなく、公的医療保険の適用対象ともなります。
【検査キッドの特徴は?】
① 精度・感度: RNA抽出工程を必要とする従来の方法と比較して、同等の精度と感度を持つことが確認されました。
② 簡便性:唾液を検体とした場合でも、安定供給に不安のある、従来のRNA抽出キットを用いる煩雑なRNA抽出工程(約1時間)は不要です。
③ 迅速性: 当社の高速PCR技術の採用 により、唾液を検体とした場合でも、 PCR反応は約50分で行うことができる ため、
前処理時間を含むトータルの検査 時間が、大幅に短縮できます。
④ 汎用性: 本キットの簡易抽出試薬との加熱による前処理により、ウイルスが不活化されるため、
検査現場の負担も軽減され安定した結果を得ることが期待できます。
⑤ コスト: 唾液や鼻咽頭ぬぐい液などの検体採取キットを除く、PCR反応に必要な調製済みの全ての試薬が含まれており、
反応用のプラスティック消耗品以外はRNA抽出試薬の追加購入も必要ありません。
さらに、大量製造体制の確立により、 1反応あたりのコストを大幅に低減する ことができました
⑥ 製造供給体制: 月産20,000キット(200万反応分)を安定的に供給できる製造体制をすでに整えており、
世界的な新型コロナウイルスのPCR検査需要に応えて参ります。
(▲ 本キットの操作概要)
また、検査センターなどの、多数の検査実施される施設向けに、あらたに本キットの大容量バージョンも発売いたしました。
大容量バージョンは、本キット10キット分(1,000反応分)が1キットとなっており、多検体処理に適したプロトコールにあわせ、簡易抽出試薬を増量しています。
これにより、多数の検体の反応液調製を一度に処理することができ、検査の時間と労力のさらなる節減が期待されます。と公言されております。
まとめ?
こんな企業が活躍していたのですね!
気になるのが“アメリカFDAへの申請” ですので、日本で活用するには、さらに時間が必要になることです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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