暑くなってきたのに、「手先や足先が冷たくなる」 「いったん冷えると温まりにくい」と訴える 人が多くなります。
「毎年のことだから…」と諦めている人、 冬でなくとも同様の症状で困っている人、原因や予防法、対処法を知って、早めに改善 しましょう。
ここでは、「冷え性と冷え症の違いは?」 「冷え症の改善・治す方法」
に迫ってみました。
Contents
冷え性と冷え症の違いは?
冷えは、貧血、低血圧、甲状腺機能低下症、膠原病(こうげんびょう)など明らかな原因がある場合は西洋医学的な治療の対象となります。
しかし、多くの場合は、検査で明らかな異常がみられないにもかかわらず、手足が冷える、ゾクゾクと寒いなど冷えの症状が認められます。
明らかな原因のない冷えは、一般的に “冷え性”の体質として扱われます。
冷えを体質と思ってあきらめていませんか。
冷えは現代人だけでなく、古くから多くの人々を悩ませてきた症状です。
冷えの自覚症状があるならば、これから は“冷え症”として対処してみましょう。
冷え性の原因は?
冬場にある程度手先や足先が冷たくなるのは、当然のことです。
ところが外気温によって冷やされる程度ではなく、手と足の先端がかなり温まりにくく、
慢性的に 冷えているような感覚があるときに、冷え症と呼びます。
冷え症は、本来はたらくべき体温調節機能がうまく機能していない状態であり、主な原因として、次のようなことが考えられています。
【原因‐1】自律神経の乱れ。
ストレスや不規則な生活などにより、体温調節の命令を出す自律神経がうまく機能しなくなります。
また、常に室内の空調が効いていると、室内外の温度差が激しくなるため、自律神経の 機能が乱れます。
こうして、夏でも冷え症になるのです。
【原因‐2】皮膚感覚の乱れ。
きつい下着や靴などでからだを締めつけたりすると血行が滞り、「寒い」と感じる皮膚感覚が麻痺することがあります。
そのため体温調節の指令が伝わりにくくなってしまいます。
【原因‐3】血液循環の悪化。
貧血、低血圧や血管系などの疾患がある人は、血流が滞りがちになります。
【原因‐4】筋肉の量が少ない。
女性は男性に比べて筋肉が少ないため、筋肉運動による発熱や血流量が少ないことも、女性に冷え症が多い原因の一つと考えられています。
また、女性だけではなく、運動不足の人も総じて筋肉量が少ないため、冷えやすくなります。
【原因‐5】女性ホルモンの乱れ。
ストレスが多かったり、更年期になったりすると、女性の心身をコントロールする女性ホルモンの分泌が乱れ、血行の悪化などを促進することがあります。
冷え症の対処法は?
手足の冷え(冷え性)の改善には、からだを 温める食べ物を摂る、適度な運動をすることなどが大切です。
とくに血液の流れを促進する効果などが期待できる「ビタミンE」を摂取することもおすすめです。
手足の冷えの裏には病気が潜んでいることも。「たかが冷え」と放置せず、
なかなか冷えが取れないなど症状が続くようであれば受診 するなどきちんと対策していきましょう。
次のような症状がみられる場合は、ほかの病気が 隠れている可能性があります。専門家に相談しましょう。
• 手足だけではなく、全身がむくんでいるとき。
• はっきりした原因が特定できないのに、冷えがひどい、極端に冷えていると感じるとき。
• 夏に空調が効いている、効いていないにかかわらず冷えがひどく、全身の重だるさが回復しないとき。
• 氷や冷たい水などに触れた後、冷えが 治らず、血の気がなくなってきたとき。
【対策‐1】
ビタミンEには、末端の血行障害を改善するはたらきがあります。
からだの隅々にまで血液を行き渡らせる効果にすぐれているため、冷えで悩む人にとって、必須ともいえるビタミンです。
また、ビタミンEにはホルモン分泌を調整する作用もあるので、自律神経の乱れを改善するのにも、一役買います。
【対策‐2】
ウォーキングのように全身を使った運動は、 血流改善や基礎体温アップが期待できます。
理想的なのは、1日30分ほどのウォーキングを、週4日から5日の頻度を目安に、継続することです。
【対策‐3】
全身入浴:寒い時季は髪や体を洗う前に、41~42℃のお湯に首まで5分つかり、次に胸あたりまで5分つかりましょう。
そして髪や体を洗ってから、再度1~2分ほど入浴して体を温めて浴室を出ます。そうすることで、しっかりと体を温めることが できます。
冷え症に効くサプリメントは?
長年冷え症に悩まされている人にはサプリメントがおすすめです。
症状を改善するために摂取するといい栄養素をサプリメントで取り入れることで 冷え症をなくすというアプローチです。
冷え症対策に効果的なサプリメントとしては、鉄分のサプリメントがあります。
血液が栄養を運ぶ機能や、筋肉の働きに重要な役割を果たすのが鉄分であり、体内に取り入れた酸素を運搬するためにも必要となります。
冷え症体質の原因の一つに、体内の鉄分が欠乏して酸素の運搬力が低下することがあります。
生理不順、息切れ、だるさ、疲労回復が遅いといった身体的な症状は、元々の体質ではなく鉄分不足によって引きおこされている可能性があります。
身近な食品の中では、うなぎやレバー、ホウレン草などに鉄分は多く含まれています。
食べ物から鉄分を摂取するのは大変だという場合は、鉄分サプリメントで確実に補充するというやり方があります。
代謝が低下しているために冷え症が悪化しているのであれば、体内の燃焼を促すようなサプリメントがいいでしょう。
冷え症体質を解消するために、とうがらしの有効成分であるカプサイシンのサプリメントを使う人もいます。
冷え症の対策と同時に代謝の促進による利点も得られるのが、燃焼形のサプリメントの魅力です。
冷え症を軽くすると共に、体脂肪を燃焼 させ体重を減らす効果があるサプリメント だといいます。
まとめ
まず、「冷え症と冷え性の区別」を明確にしましょう。
“冷え症”対策は、運動など多岐にわたりますが、サプリメントも人気があります。
吟味の上お試しください。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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