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ワクチンは感染症予防の非常に有効な 手段であり、その発見以来多くの感染症が 克服されてきた。

しかし一方、未だ数多くの感染症で有効な ワクチンが得られていない。

近年、様々なウイルスで組換えウイルス 作製技術が確立され、ウイルスベクター としての利用が可能となった。

9月には完成するとのうわさもあります。

WHOが「最有力ワクチン」との見解を公表したのです。

ここでは「ウイルスベクターワクチンとは?」 「英国のワクチン開発と各国の対応は??」に迫ってみました。

Contents

ウイルスベクターワクチンとは?

弱毒性のウイルスをベクターに用いた病気の抗原遺伝子を投与することで免疫を惹起することを狙うワクチン。

ウイルスベクターを用いることで、効率的に樹状細胞などに遺伝子を導入したり、蛋白発現したりできるメリットがある。

イメージを説明すると、

① アデノウイルスを日増殖化し、

② 被増殖アデノウイルスとし、

③ これにコロナウイルスを作るたんぱく質を 加え、 「スパイクたんぱく質」を作る設計図ができる。

④ コロナウイルスの遺伝子を持った非増殖化 させたアデノウイルス

⑤ これを投与し、体内で抗体を作らせる。(註:ベクター(vector)とは一言で言えば「遺伝子の運び屋」のことです。

様々な遺伝子を特定の細胞・組織に運搬し、効果的に標的細胞内で発現させる能力を持つ物質のことです。)

ウイルスベクターとDNAワクチンの比較は?

 

DNAワクチンに比べて、その製造の難しさがあるようです。

今後の推移を見ていきたいと思います。

英国のベクターワクチンの開発と各国の対応は?

ラッサ熱や中東呼吸器症候群(MERS)、インフルエンザのワクチンにも使われるアデノウイルウイルス・スベクター(ChAdOx1)を利用。

アデノウイルウイルスはチンパンジーの風邪のウイルス。製造・販売はAstra Zenec社(英国・スエーデン)。

MERSワクチンやインフルエンザ・ワクチンの開発で実績がる。

イギリスでは、1万人の治験者を対象にフェーズII / III試験、ブラジルでは2000人の治験者を対象にフェーズIII試験を開始している。

英政府は6550万ポンド(約86億5000万円)の開発資金を提供し、1億本のワクチンを確保した。

その内、9月までに、3000万本のワクチンの 供給を受け、緊急使用として医療従事者への 接種を開始する。

ワクチン開発の各国の実情は?

🔸英政府は、Imperial College Londonが取り組んでいるワクチン開発も支援して、両大学に対して合計1億3100万ポンド(約173億円)を拠出することを決めている。

🔸一方、米政府機関のBARDAは、Oxford University/Astra Zenecaに対して、12億ドル(約1284億円)の開発資金を提供、見返りに3億本のワクチンの供給を受ける。

トランプ政権の推し進めるワープスピード作戦の対象候補ワクチンとしている。  

🔸欧州各国に対しては、6月13日、ドイツ、フランス、イタリア、オランダが設立した「欧州包括ワクチン同盟(IVA)」と、

「ChAdOx1 nCov-19」を最大4億回分を供給することに合意した。

この合意で、IVAの4国はワクチンの供給を確保し、さらにワクチン同盟に参加を希望する他のEU諸国も負担金を支払えば加入を認め、

ワクチン供給が受けられるようにしするとしている。

🔸EU各国は、 「欧州包括ワクチン同盟(IVA)」を通じて、 「ChAdOx1 nCov-19」へのアクセスが 可能になった。

🔸AstraZenecaの最高経営責任者、パスカルソリオ氏は、

 「この合意により、数億人のヨーロッパ人が、 開発が 成功すれはオックスフォード大学のワクチンを 利用できるようになる。

欧州の生産開始は始まのでサプライチェーンが間もなく整備され、このワクチンが幅広く迅速に 入手できるようにしたい。

ドイツ、フランス、イタリア、オランダの 政府の 関与と迅速な対応に感謝する」と述べた。

またOxford University/Astra Zenecaは、感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)や 「Gaviワクチンアライアンス」と提携し3億回分を年末までに引き渡しを開始する。

ワクチン製造はアストラゼネカ社が担当するが、同社では今年末までには10億本の製造設備を整えるとしている。

またアストラゼネカ社はインドのワクチン大手 Serum Institute of India (SII) とライセンス契約を 締結、インドで10億本を製造して世界の低・中所得国に供給する計画である。

うち4億回分は年末までに供給するとしている。

10億本のうち、一定量(発表なし)はインド向けで、 残りはGAVI によって他のは発展途上国に配られる。

インドでの生産量を合わせると、ワクチンの生産能力は年間20億本になる。

 (出典:https://blog.goo.ne.jp/imssr_media_2015/)

まとめ

いかがでしたか?

WHOが最有力と表現しており、期待値が高まります。

英国が9月までの3000万本の供給を受けると表明しているのは、大いに期待したいものです。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。


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