新型コロナウイルスが流行し始めてから半年。
多くのデータが集まり、毎日のように研究成果が 発表されています。
けれども、不思議なこと、わからないことがたくさんあります。
一番の疑問は、欧米とアジアの死亡者の差なのです。 なぜ、アジア(特に日本)は少ないのでしょうか?
ここでは、「ファクターXとは?」 「山中伸弥教授の新型コロナ関連情報発信は」 「有識者会議のメンバーは?」 に迫ってみました。
Contents
ファクターXとは?
新型コロナ感染症で、一番の疑問は、欧米とアジアの死亡者数の差でしょう。世界で四十二万人が死亡したうち、三十八万人は欧米諸国です。
医療水準が高く、感染症対策も進んでいるはずの国で、人口比の死者数が多いのです。
具体的には、主要国のうち人口十万人あたりの死者が最も多いのはベルギーで八十四人。
英国、スペインと続き、米国は三十四人。一方、中国は〇・三人、インド〇・六人、日本〇・七人で、いずれも一人に満たない状況です。
値が百倍も違います。
それはなぜか。 山中伸弥京都大教授は「ファクターXが存在する」と言います。
ファクターXとは未知の要因のことで、山中氏は、対策の効果や、文化の違い、衛生意識、遺伝的要因、過去の感染などを候補に挙げています。
政府の専門家会議は、日本の医療機関の充実と公衆衛生水準の高さ、それに「クラスター対策が効果的だった」としています。
そんな中、免疫に注目する人が増えています。児玉龍彦東京大名誉教授は、
仮説として「軽くて済んでいるという人は、すでに さまざまなコロナウイルスの亜型にかかっている。そういう人が東アジアに多いのでは」 と話します。
山中伸弥教授の新型コロナ関連情報発信は?
京都大の山中伸弥教授が新型コロナウイルスに関する情報発信サイトを開設されました。
山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信
https://www.covid19-yamanaka.com/index.html
山中教授の5つの提言(5月14日)は?
【提言―1】
対策はこれからが本番。賢い行動を粘り強く続けよう。
【提言―2】
国民全員が日常を見直し、人と人の接触を減らそう
【提言―3】
感染者の同定・隔離システムを充実させよう
【提言―4】
医療や介護従事者を守ろう
【提言―5】
ワクチンと治療薬の開発・大量製造を推進しよう
(詳細説明を省略します。
参考は、「山中伸弥教授による新型コロナウイルス 情報発信5つの提言」
山中教授が、「有識者会議」で初会合
新型コロナウイルス対策の効果を分析するため、京都大学の山中伸弥教授らが参加する有識者会議の初会合が開かれました。
西村経済再生担当大臣は、感染の再拡大に備えて幅広い知見や技術を結集させたいとして協力を要請しました。
新型コロナウイルスへの感染防止策をめぐって、政府は、AI=人工知能などを活用して、有効性を調べる方針で、
京都大学の山中伸弥教授、政策研究大学院大学の黒川清名誉教授ら4人がメンバーの有識者会議を新たに設け、1日、初会合を開きました。
西村経済再生担当大臣は
「今後、想定される第2波に備えて、
今回の経験や新たな知見を踏まえ、
日本の英知や技術力を結集させて対策を
進化させたい」
と述べ、協力を要請しました。
山中教授は
「世界中で日本の対策に注目が集まっている。
各国の対策と比較する観点も取り入れながら、
評価することが重要ではないか」
と指摘しました。
【有識者会議メンバー】
🔸黒川清名誉教授:政策研究大学院大学・委員長・東京電力福島第1原発事故の国会事故調査委員長を務めた。
🔸山中伸弥教授:京都大学・ノーベル賞受賞者
🔸大竹教授:大阪大学
🔸永井良三学長・自治医科大学長
🔸安西祐一郎顧問・日本学術振興会顧問西村康稔経済再生担当相は、外出自粛や休業要請などの効果の検証を通し
「第2波に備えたコロナ対策を進化させたい」 と表明。
分析に当たっては、計算速度で世界1位となったスーパーコンピューター「富岳」や人工知能(AI)を活用する考えを示し、
「第三者的視点で忌憚(きたん)ない 意見を頂きたい」
と委員に促した。
ファクターX【文春砲8月6日号】7月30日追記
①「BCG説」
②「交差免疫」
③「肥満説」
④「遺伝子説」
⑤「医療体制の充実」
⑥「生活習慣説」
⑦「高齢者施設対策」
まとめ
新たな「有識者会議」が、新型コロナ感染の二次拡散防止の到来に向けての会議ですが、効果的に機能するかは、今後の行動を見ないと分かりません。
問題は座長の「西村大臣」の采配にかかっております。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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