アトピー性皮膚炎の新薬の臨床試験(治験)で 中程度から重度の患者のかゆみ改善と安全性が 確認されたと、
京都大大学院医学研究科の 椛(かば)島(しま)健治教授(皮膚科学)らの 研究グループが9日、
米医学誌 「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」 の電子版に発表した。
今後、薬事承認申請を経て実用化を目指す。
ここでは、「ネモリズマブとは?」 「新薬の有効性確認は?」 「いつ頃実用化するか?」
に迫ってみました。
ネモリズマブとは?
アトピー性皮膚炎患者のかゆみの治療を目的とした試験薬である。
インターロイキン-31受容体Aを妨害するモノクローナル抗体である。
2017年3月に第II相臨床試験(英語版)の、2020年7月に第III相臨床試験の結果が発表された。
ネモリズマブは中外製薬によって発明された。中外製薬は2016年にガルデルマ社に同薬の開発と(日本と台湾を除く)
全世界での販売の 独占的ライセンスを売却した。
「ネモリズマブ」の有効性は?
グループは、同薬の国内での皮膚科分野における開発と販売の権利を持つ製薬会社「マルホ」(大阪市北区)と、
軟膏(なんこう)などの外用剤で十分な治療効果を得られていない13歳以上のアトピー性皮膚炎の患者計215人を対象に臨床試験を実施。
ステロイド外用剤を併用しながら143人にネモリズマブを、72人に薬としての有効成分が入っていない
偽薬(ぎやく)を4週間ごとに皮下投与し、16週間後に有効性と安全性を調べた。
その結果、偽薬の場合、かゆみの程度が平均21・4%軽減したのに対し、ネモリズマブでは平均42・8%の改善が見られた。
また、ネモリズマブを投与した患者の半数以上が眠りにつく時間が早くなったり、
安眠している時間が増えたりして、かゆみによる不眠症状の改善があったとした。
一方、重い副作用はほとんど確認されなかったという。
椛島教授は「ようやく患者に治療薬が届けられる 一歩手前まで到達して感慨深い」としている。
「ネモプリマブ」実用化は?
アトピーのかゆみ抑える新薬、2年後めど実用化 京大教授ら国際研究チームが効果確認したとのことです。
治験で使用された「ネモリズマブ」は製薬大手、 中外製薬による創製。同社では2年後をめどに実用化を目指しているとしております。
まとめ
2年後の実用化とは、比較的早いということが 出来ます。
大いに期待しましょう!
最後までお読みいただきありがとうございます。
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