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新型コロナウイルスから人間を守る役目を持つ機能として、一部の科学者がT細胞と呼ばれる免疫システムを研究している。

現在の新型コロナの多くの研究は抗体の有無が免疫性を確実にするかどうかを巡るものだが、これとは別の着眼点だ。

ここでは、「T細胞とは?」 「T細胞は、コロナウイルスを退治する?」に迫ってみました。

T細胞とは?

リンパ球のなかで免疫(細胞性免疫)に関わる 重要な細胞のこと。

骨髄の幹細胞から出発して、胸腺において分化し成熟T細胞になります。

とくに外界からの異物である抗原の認識や処理を 行い、B細胞による抗体の産生(製造)を助ける

サプレッサーT細胞や有害細胞を処理する キラーT細胞その他の仲間がいます。

名前の『T』は胸腺を意味するThymusに 由来する。

T細胞はコロナウイルスを退治するの?

新型コロナウイルスから人間を守る役目を持つ機能として、一部の科学者がT細胞と呼ばれる免疫システムを研究している。

現在の新型コロナの多くの研究は抗体の有無が免疫性を確実にするかどうかを巡るものだが、これとは別の着眼点だ。

最近の複数の研究で、新型コロナから回復したものの抗体検査で陰性となった一部患者が、

新型コロナ感染症への体の反応としてT細胞 が発生・成長していたことが示された

こうした研究は小規模で、外部専門家の評価もまだ受けていない。

ただ、症状が軽かったり無症状だったりする人で、T細胞の反応を通じてウイルスによる感染が取り除かれている可能性を示すという。

フランスの最近の小規模な研究で新型コロナ感染者と濃厚接触した家族を調べたところ、

8人中6人で、抗体テストは陽性にならなかったがT細胞反応が見られたという。

スウェーデンで200人を対象にした研究では、抗体反応の有無にかかわらず、症状が軽いか無症状の新型コロナ感染者の大半では強いT細胞反応が見られた。

こうした結果は、新型コロナに有効なワクチンの働きとして、抗体を作るのに加えてT細胞の働きも促す必要を示す科学的根拠になる。

新型コロナ感染症の治療にも意味を持つかもしれない。

ウイルスの感染に新しくさらされる場合に免疫システムはどう働くのかについての解明につながる可能性もある。

米カリフォルニア州のラホヤ研究所感染症ワクチンセンターのアレッサンドロ・セテ教授は

「新型コロナウイルスにさらされた人が、

一時的に抗体反応を持つか、もしくは抗体反応は

なかったり弱かったりしてもT細胞の反応は

起こす証拠が増えている」

と話した。

「抗体」がなくても新型コロナウイルス退治できるか?

人間の免疫機構はさまざまな免疫細胞が連携して働いている。

大括りにすれば、自然免疫(生まれながらに身体に備わった免疫機能)と獲得免疫(病原体に感染することによって後天的に得られる免疫機能)

に分かれるが、新型コロナウイルスに対処きるのは獲得免疫のほうである。獲得免疫も2種類に分かれ、

「抗体という武器をつくる」B細胞と「ウイルスなどの異物を撃退する」T細胞がある

治療薬やワクチンの開発などで注目されているのはB細胞のほうであるが、今回の研究結果はこれまで光が当たっていなかったT細胞に関するものである。

新型コロナウイルスが出現する前から、SARSやMERSのほかに4種類のコロナウイルス(風邪の一種)が見つかっているが、半数の人たちのT細胞は、

過去のコロナウイルスに感染した経験を生かして新型コロナウイルスに対応できることがわかったのである。

米国とスイスの調査のサンプル数は少ないことから確定的なことはいえないものの、これらが示唆しているのは、

抗体が新たにつくられなくても、既存の免疫機構で新型コロナウイルスを退治できるということである。

「抗体保有率が低い」といたずらに心配する必要はないのである。

また、日本などアジア地域では「交叉反応性メモリーT細胞を有する人の割合が多いことから死亡率が低い」という仮説が成り立つ。

このことは世界各地の人々のT細胞の免疫反応を調べることによって検証可能であり、新型コロナウイルスに対する耐性を判断する際の有力な材料となるだろう。

まとめ

いかがでしたか?

「抗体」と「T細胞」の新たな関係が、判明するのも近いと期待されます。

アジア人の死亡率が低い理由も解明されるかもしれません。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。


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