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アトピーの治療の方法の一つに漢方薬を 利用するという人も多いと思います。

漢方薬でもアトピーを治すことはできるので しょうか。

漢方薬というのは民間療法と思われがちなのですが、実際には、民間療法とは

違って います。

ここでは、「アトピーへの漢方の考え方は?」「アトピーに対する漢方の治療法は」

に迫ってみました。

アトピーへの漢方の考え方は?

🔸漢方で重要なアトピー性皮膚炎の3つの要素があります。 皮膚は内臓の鏡と言われています。

ここでの内臓は、漢方理論で重要な五行学説で言うところの『脾(ひ)』、『肺(はい)』、『腎(じん)』に あたると考えられます。

【肺は皮膚をつかさどる】

漢方でアトピーを考えるにあたって、まず考えるのが肺です。

皮膚は呼吸しているため、漢方では呼吸機能を管理している肺の系統に属します。

大腸も排泄物を処理する場所ですから、肺に属します。

【栄養を取り込み灰を養う脾】

脾は、主に食事によって摂取した飲食物を消化吸収し、気や血の元になる栄養を得る胃腸の働きを行っている場所です。

脾は肺を養っている場所でもあり、脾の状態が 悪くなると、肺の機能にも支障をきたします。

暴飲暴食やストレスなどで正常に消化吸収が されないと、下痢や便秘などをひきおこします。

【免疫機能に重要な腎】

漢方における腎は水分の調節や骨、骨髄、ホルモン分泌などに関わっています。

腎の働きが充分でないと、水分バランスが損なわれ身体が乾燥したり、逆にむくみになったりします。

また腎の機能低下は、骨髄での白血球などの免疫細胞の産生に異常を生じることがあり、

アトピーや喘息などアレルギー疾患が慢性化したり、他のアレルギー疾患を発症することがあります。

アトピーに対する漢方の治療法は?

漢方薬といっても、医療機関などでちゃんと処方されてアトピーを治療するために、

処方されますから、民間療法とはまったく違っているといってもいいと思います。

漢方薬というのは、西洋医学の薬療法とはまた違った特徴があります。

アトピーでも漢方薬を利用して治療を進めることがあるのですが、対象となる症状としては、

湿しんがひどい時や、赤みを帯びて熱を持っているときなどに利用されます。

アトピーの症状は人それぞれ違っていますが、ジクジクと湿っているような場合でも、アトピーの治療法として漢方薬を利用することが あります。

漢方で行うアトピーの治療では、根本治療を行う体質改善の漢方薬とアレルギー症状を抑える対症療法の漢方薬を用いていきます。

年齢や季節、生活環境によっても体質や症状は影響を受けるため、様々な因子をふまえて漢方薬も考えていきます。

それぞれの症状によっても漢方薬の種類は違ってくるのですが、アトピーに対して処方される漢方薬としては、体質改善が目的でつかわれることが多いです。

体質改善といっても幼児で胃腸虚弱の人や、食べ物のアレルギーがあってアトピーが化膿しやすい人などが使用することもあるようです。

漢方薬なら、誰でも手軽に利用できると思っている人も多いかもしれませんが、実際には、きちんと医師の診断を受けた上で、漢方薬を使うようにしましょう。

体質に合わない漢方薬を飲んでいてもアトピー の症状は効果が現れませんので意味がないでしょう。

まとめ

 

アトピーに対する“漢方の考え方”は、特殊で初めて聞いたという方も多いのではないでしょうか?

対症療法には、服用する漢方薬だけでなく、漢方の外用薬を用いるそうです。

紫雲膏(しうんこう)・・・乾燥している症状に。

太乙膏たいつこう)・・・浸出液が出ているときや痒みがひどいときに。

中黄膏(ちゅうおうこう)・・・化膿している症状に 用いる。炎症が強いときにも あるとのことです。

特に、幼児のお子さんには、時間がかかるでしょうが、頑張って試してみることをお勧めします。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。


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