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新型コロナウイルスに感染したトランプ米大統領(74)は5日夜(日本時間6日朝)、首都ワシントン近郊のウォルター・リード陸軍病院を退院した 。

トランプ米大統領は2日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療のため、

米バイオテクノロジー企業リジェネロン・ファーマシューティカルズが開発した未承認の「抗体カクテル」療法を受けた。

ここでは、「抗体カクテル療法とは?」「カクテル療法の効果と副作用は?」「専門家が懸念する理由は?」

に迫ってみました。

抗体カクテル療法とは?

カクテル療法(カクテルりょうほう)とは、複数の薬を各人の症状・体質に合わせて組み合わせて投与し、症状を抑える治療法

相乗効果で薬の効き目が高まるとともに、1つ1つの薬の使用量が少なく済むこともあり、副作用が現れにくいというメリットがある。

別名多剤併用療法。後天性免疫不全症候群(AIDS)の治療などで有名。

抗体カクテル療法の効果と副作用は?

 

現在、さまざまな用量で治療薬の安全性と有効性をテストし、プラセボ(偽薬)を投与した場合と比較して効果を確認する臨床試験が実施されている。

リジェネロンは9月29日、臨床試験の早期段階で得られた結果の一部として、同社の治療薬によりウイルス量が減少し、

入院治療を受けていないCOVID-19患者の回復が早まったと発表した。

この発表結果は治験対象者275人の患者のデータに基づくもので、リジェネロンのジョージ・ヤンコプロス社長は、同社が規制当局との交渉を開始したことを明らかにした。

正式承認の前に暫定的な承認を受けるためとみられる。 ただし、同データの詳細は未公表で、専門家による査読も行われていない。

一部の専門家が懸念する理由は?

臨床試験のデータが不十分な現段階で、未承認薬の使用を緊急的に認め、トランプ氏を治療する方針については理解に苦しむという研究者らもいる。

米ハーバード大学で公衆衛生を専門とするジェレミー・ファウスト氏は、今回の未承認薬の使用について疑問を呈し、こう述べた。

「大統領をモルモット扱いしてはいけない」

抗体カクテル療法承認(7月20日追記)

厚生労働省は19日、中外製薬の新型コロナウイルス向け治療薬「抗体カクテル療法」の製造販売を特例承認した。

国内のコロナ治療薬は4つ目。重症化リスクがある軽症、中等症の患者に使う。臨床試験(治験)では入院や死亡のリスクが7割減ったとされ、重症化抑制が期待される。

軽症者用の薬は初めて。 変異ウイルスが広がる中、ワクチン接種に続く新たな「武器」となる。

「カシリビマブ」「イムデビマブ」と呼ぶ2種類の抗体を1回点滴する。

ウイルス表面に結合して増殖を抑える。対象は持病や肥満などの重症化リスクがあり、酸素投与を要しない症状の患者となる。

添付文書ではインド型(デルタ型)などの変異ウイルスにも効果があることが示唆されるとの見解を示した。

まとめ

高年齢の割には、非常に早く“退院”できたわけで、そこには“何らかの”思惑が秘められているかもしれません?

主治医のショーン・コンリー氏は大統領のツイート後に記者会見し、

「この24時間、大統領の容体は改善し続けており、全ての退院基準を満たすか、上回っている」と説明。

大統領は「まだ完全に安心できる状態ではない可能性がある」ものの、

今後はホワイトハウスの医療施設で安全に治療できると述べた。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。


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