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新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、SNS上ではコロナウイルスの沈静化を祈って 「アマビエ」という妖怪の絵を描く人が相次いでいる。

一体どういうこと?

ここでは、「アマビエとは?」「新型コロナとの関係は?」「信仰とアマビエ様?」

に迫ってみました。

Contents

アマビエ様とは?

アマビエは日本に伝わる妖怪。 海中から光を輝かせるなどの現象を起こし、豊作や疫病などに関する予言をしたと伝えられる。

「アマビエ」は足元まで届く長髪と口ばし、体をびっしりと埋める鱗が特徴の妖怪です。

鳥にも、魚にも、河童にも見えるユーモラスな風貌で現れると、疫病の流行を予言したそうです。

江戸時代、肥後の国(熊本県)の海に現れたときは「私はアマビエというものである」と名乗り、

「疫病が流行した暁には、私の姿を描き、人々に見せよ」と言い残したのだとか。

出現以降、数年間にわたって豊作になったという言い伝えもあるアマビエ。

疫病だけではなく、作物の実りも司っていたのかもしれません。

京都大付属図書館は、アマビエが描かれた瓦版の原資料を保存し、「アマビコ」や「神社姫」といった伝説上の存在・妖怪との親和性や類型も語られます。

アマビエ熱の高まりを受け、兵庫県の広田神社はアマビエの姿を描いた護符を作成。

商店街は新型コロナウィルスに負けないキャンペーンとして、アマビエをバルーンアートにするなど、今、アマビエブームが広がりを見せています!

アマビエと新型コロナウイルスは?

2019年に発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、2020年に入って世界的なパンデミックと化した。

2月下旬には、日本でも北海道や東京都を中心に、防疫対策として人の物理的交流も経済活動も大幅な自粛を余儀なくされた。

イベントの休止や学校の休校措置なども始まり、そのような鬱屈した社会情勢にあった同年2月27日、

「疫病退散にご利益があるというアマビエの力を借りよう」

「コロナウイルス対策としてアマビエのイラストをみんなで描こう」

との発想から妖怪掛け軸専門店「大蛇堂」が、アマビエ解説と共にイラストレーション作品をTwitterに投稿したところ、

この考えに賛同した多くのTwitter利用者がハッシュタグ「アマビエ」「アマビエチャレンジ」「アマビエ祭り」などを付けて

アマビエを自己流にアレンジした作品(イラスト、漫画、動画、ぬいぐるみ、あみぐるみ、刺繍、フィギュア、スタンプ、こいのぼり、その他小物など)を次々に投稿するという動きが起こった。

2020年4月に緊急事態宣言が発令されて以後は、3月時点に較べて社会全体への自粛要請がさらに進んだが、

3月以降アマビエがテレビ番組や新聞といったマスコミでも報道され、一挙に世間に広く知られる「護符」的な存在としてニュースとなった。

結果、これまでみられたソーシャルメディア内での個々人による「創作でのアマビエ」の範囲だけではなく、

マスメディアを通じてアマビエを題材にした創作物ブームの存在を知った各地の様々な事業者が「新型コロナウイルスの終息」をうたってアマビエのかたちを模した商品を販売したり、

商品のラベルデザインに採用したりするようにもなった(和菓子、洋菓子、パン、酒類、清涼飲料水など)。

また、4月7日からは厚生労働省が新型コロナウイルス感染症のWeb向け対策啓発の広報アイコンとしてアマビエのイラストを用い始めた。

 

このイラストは、2020年6月19日から厚生労働省が配信を開始した「COCOA」の起動画面にも全く同じものが用いられている

信仰とアマエビ様は?

2020年4月頃から、護符やご朱印の印判にアマビエを用い始める仏教寺院や神社も日本各地で見られるようになった。

いずれも新型コロナウイルスの流行以後、自粛期間中や緊急事態宣言後に「疫病退散」の祈願のためとして用いられ始めており、

「疫病よけの効果があるとされている妖怪」や「疫病よけの妖怪」などと称されてることからも、

2020年2月以降に創作活動として拡大をした 「護符」的な存在としてのアマビエのブームやそれに関連する報道を受けて採用された例であるといえる。

同じく4月頃から、「新型コロナウイルス感染拡大の終息」や「再起・復帰」などの想いを込めた図柄としてだるまをアマビエ型にしたものが各地のだるま生産者たちによって製作されるようにもなった。

設置場所などの面から信仰との差分は不明瞭ではあるが2020年4月頃から、「コロナ終息」の願いをこめた 創作活動の一環として

公共施設・商業施設などにアマビエの創作物(いずれも、主にチェーンソーアーティストたちによる木像彫刻作品)が設置されることも行われている。

なかには完成した木像作品が寺社に寄贈され、境内に設置される例などもみられる。

まとめ

ハッシュタグ「#アマビエチャレンジ」が流行するなど、広がりを見せるアマビエ。 政府も巻き込んでこんなに評判になるとは思いませんでした。

妖怪の力を借りてでも、新型コロナウィルスの感染拡大を防ぎたいですね。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。


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