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近年、アスリートやスポーツ愛好家の中で流行している食事法の1つにケトジェニックダイエット(=ケトンダイエット)がある。

ケトン食、ケトンダイエットなどとも言われるこの食事法は一体どんなものなのだろうか?

ここでは、「ケトン体とは?」「ケトンダイエットとは?」「方法・注意点は?」

に迫ってみました。

Contents

ケトン体とは?

カルボニル基(>C=O)と2個の炭化水素基(R-)が結合 した化合物の総称で、一般式ではR-C=O-R’で表記されます。

ケトン体(けとんたい、ketone body)とは、アセトン、アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸の総称である。

飢餓状態や糖尿病などにより、エネルギー源として血糖を利用できないと、中性脂肪は脂肪組織で遊離脂肪酸に分解される。

すなわち、脂肪を燃やして作りだされるエネルギー源のことです。

身体のエネルギー源となるのは、 「糖質」、「脂質」、「タンパク質」の3つとなりエネルギーとして使用される優先順位は「糖質」→「脂質」→「タンパク質」なんです。

常に糖質を取っている人は、体内にいつも糖質が蓄えられている状態となり身体は糖質を使い続けます。

その糖が余ってしまい、使いきれなかった分はインスリンの働きにより中性脂肪として蓄えらる為、太ってしまうのです。

ケトンダイエットとは?

ケトジェニックダイエットとは、いわゆる脂質たっぷりの高脂肪食とは少し異なる。

一般に高脂肪食といえば、脂っこい揚げ物やピザ、ハンバーガー等のファストフードなど、糖質と脂質でエネルギー源の殆どを補給する食事の事をイメージするだろう。

一方、ケトジェニックダイエットは、糖質の摂取量を~50gあるいはエネルギー摂取量の10%以下に抑え、

たんぱく質摂取量を確保(1.2~1.5g/kg 体重/日)した状態で、 残りのエネルギーを脂質から摂取する食事法のことをいう1(脂質エネルギー比率は60~80%以上になる)。

ケトジェニックダイエットでは糖質の摂取量が非常に低いため、生体内ではケトン体の産生と、脂質をエネルギー源として利用する能力が著しく増加すると言われている。

これは一般的な高脂肪食では起こらない適応であり、栄養学の世界では高脂肪食とケトジェニックダイエットは区別されている。

難しい記述を省略して、ケトン体は脂質としては非常に効率の良いエネルギー源なのである。

ケトジェニックダイエットは、糖質を殆ど補給しない為、肝臓でこのケトン体の産生が高まる。

脂質を有効利用できる身体を獲得できることが、ケトジェニックダイエットの特徴である

ケトジェニックダイエットは生体内での脂質利用能力を向上させる。

限られたエネルギー源である糖質を節約し、脂質を有効利用できることは、持久性アスリートにとってはポジティブな効果といえるだろう。

ケトンダイエットの方法は?

「糖質の摂取を調整する」ことで、「糖質不足」の状態に。そして健康をサポートしてくれる環境に。 ケトン体ダイエットの基本ルールは、糖質を大幅に、正確には1日50グラムまでカットすることと、脂質をたっぷり摂ること。

そして何よりも大切なのが、摂る脂質の「種類」。

そこでアメリカ版ウィメンズヘルスが教えてくれたのは、ケトン体ダイエット向きの6つのヘルシーな脂質。

以下に6例を上げます(詳細説明は省きます)

🔸体にも脳にもうれしい手応えがある、「魚」と「フィッシュオイル」

🔸コレステロール値や血圧が気になるなら。「アボカド」と「アボカドオイル」

🔸ビタミンの吸収がアップ!? 「オリーブオイル」

🔸風味が軽く、揚げ物との相性も良い「キャノーラ油」

🔸オメガ3脂肪酸たっぷり! 高品質な「グラスフェッドバター」

🔸疲れ気味のときにもおすすめの「ココナッツオイル」

ケトンダイエットの注意点は?

ケトジェニックダイエットを実施することにより、便秘、痙攣、イライラなどの症状が引き起こされる可能性があるとも報告されている。

これらの報告より、ケトジェニックダイエットがアスリートの運動パフォーマンスを向上させる栄養戦略になるとは言い難い。

しかしながら、中にはこの食事法で結果を出しているアスリートもおり、一概に結論付けられない現状でもある。

重要なことは、どのような食事法においてもまず自分に合うかどうか試してみることである。

まとめ

 

難しい記述を避けて“概略”をお伝えしました。

アスリートの皆さんは“自分に合うかどうか?”なので、十分吟味して臨んでください。

関連記事は以下にもあります。

⇒コロナ太り解消ダイエットとは?原因と、解消方法に迫った! の記事はコチラ

⇒GLP-1ダイエットとは?特徴・注意点は?危険ではないのか? の記事はコチラ

 

最後までお読みいただきありがとうございます。


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