小学館の「ビタミン・バイブル」にも出ている方法で「アトキンス・ダイエット」をご存知ですか?彼はダイエットの指導者としても有名です。
彼のダイエットの特徴は、脂肪分解を誘導するとともに、血糖やインスリンを低レベルで安定させることを狙っていて、成人病の予防にも役立つ方法として知られています。
アメリカで1972年に著書を著わし、一躍有名になりました。
ここでは、「アトキンス・ダイエットとは?」「原理と特徴は?」「ケトジェニックダイエットの相違は?」
に迫ってみました。
「ケトジェニックダイエット」については、以下を参照ください。
Contents
アトキンスダイエットとは?
アトキンス・ダイエット(英語: The Atkins Diet)とは、アメリカ合衆国の医師で心臓病専門医であるロバート・アトキンス( Robert Atkins )が提唱した食事療法の一種である。
炭水化物の1日の摂取量を20g以内に抑え、タンパク質と脂肪の摂取量を増やすことで、脂肪がエネルギー源として常に消費され続ける状態に誘導する。
炭水化物が多いものを避けるか、その摂取量を減らす代わりに、タンパク質と脂肪が豊富な食べ物を積極的に食べる食事法である。
低炭水化物ダイエット、ローカーボ・ダイエット、低糖質食、炭水化物制限食とも呼ばれ、アトキンス・ダイエットもこの食事法の一種である。
アトキンス・ダイエットの原理とは?
アトキンス・ダイエットの原理は、わかりやすく説明すると次のようになります。
あくまでもイメージですが、体内では”アルコール→糖質→脂質→タンパク質”の順で消費されていき、寝る時に血中にある程度以上の糖質が残っていると太ります。
一方で、血糖値が下がったときに脂質を摂ると脂肪分解が激増します。
痩せられない方の多くは脂肪が分解しにくい体質になっています。
アトキンス・ダイエットでは、まず最初に超低糖質、しかも脂肪を減らさない食事を14日間とることによって、体脂肪の分解を活発にさせます。
分解された脂肪はエネルギーとして使用されたり、尿中に排泄されたり、再び体脂肪となったりしますが、大量に水分をとることにより、尿中に排泄する量を増やします。
その結果、体脂肪を効率的に落とすことができるわけです。
一旦、体脂肪の分解が盛んになったら、あとは体脂肪の分解を阻害しないように、体重の減少が止まらないように、糖質を少しずつ増やしていきます。
そして、体重が目標の体重になり、血糖値も健康的なレベルで安定していることが確認できれば、一般的に理想的と言われている栄養バランスに近づけていくことができます。
アトキンス・ダイエットで活用する代表的な栄養補助食品成分は、
①クエン酸回路の効率を上げるためにビタミンB6とビオチン、
②電子伝達系のためにコエンザイムQ10、
③空腹感を予防するための3価のクロムです。
また、水や食物繊維が大切であることは言うまでもありません。
アトキンス・ダイエットの特徴は?
普通のダイエットが摂取する総エネルギーを制限するのに対し、アトキンス・ダイエットでは糖質由来のエネルギー摂取を制限するのがポイント。
このことで、脂質の分解を盛んにして体脂肪を落とすとともに、血糖レベルを標準的なレベルで安定させることを図ります。
また、ダイエットの誘導、減量、維持の各段階のメニューが質的に同じですので、減量から維持に移る際のリバウンドの可能性も大きくありません。
アトキンスダイエットとケトジェニックダイエットの相違は?
アトキンスダイエットとケトジェニックダイエットは上述した通り非常によく似ているのですが、 決定的に違うのはたんぱく質(プロテイン)の摂取量について。
🔸アトキンスダイエットは炭水化物の量を制限すればたんぱく質の摂取量は無制限、
🔸一方ケトジェニックダイエット(ケトダイエット)は一日の摂取カロリーにおいてたんぱく質の比率を20%に保つ必要があります。
もう一つ違いとしては、アトキンスダイエットはフェーズ1と2においては「脂肪」の燃焼効率を上げるケトーシス状態に保ち、 その後は炭水化物を摂取して通常の「糖質」によるエネルギー供給に戻します。
一方で、ケトジェニックダイエットは定常的に低炭水化物を保ちケトーシスを保つダイエット法になります。
アトキンスダイエットとケトジェニックダイエットどちらも効果が認められているため、どちらがより優れているのかという甲乙はつけがたいです。
海外の情報によるとアトキンスダイエットやケトジェニックダイエットのような低炭水化物ダイエットは、糖尿病、心臓病、肝臓病の持病を持っている人に有効だそうです。
また、どちらのダイエット方法も短い期間での実施であれば安全と言われています。
また、通常の脂質を制限するダイエット法よりも低炭水化物ダイエットは効果的と言われています。
長期的なダイエット法としてはどういう副作用があるのか不明確な部分も多くあるため、長期的な実施はおすすめ致しません。
まとめ
この食事法に対しては疑問や批判も多く、「心臓や腎臓に負担をかけるのではないか」としばしば言われる。
医師の新谷弘実は、この食事法を「良くない」と断じている。
アメリカ式の食事法が、日本に合うかどうかが疑問ですが、「修正アトキンス法」が出たりしておりますので、十分対応できるようになっているようです。
外用を示しましたので、さらに研究されることを望みます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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