インド出身の起業家、パンカジ・クマール・ガルグ氏が開発した「アイスバッテリー」。
電力に頼らず、最長120時間一定の温度を保てるというこの画期的な保冷剤によって、日本の物流はどう変わっていくのか。
ここでは、「アイスバッテリーとは?」「アイ・ティー・イー社紹介」「アイスバッテリーの現在の活用」
に迫ってみました。
Contents
アイスバッテリーとは?
アイスバッテリーは、電力に頼らずに温度管理できる技術として生み出した製品です。
一度凍らせれば、外気温が30℃以上であっても、最長120時間以上は任意の指定温度を保持できます 医薬品の輸送で、
ワクチンや試験薬、検体といった医薬品の輸送には、厳密な温度管理が欠かせません。
輸送中に温度が少しでも基準から外れれば、本来の品質を損ね、効果が期待できなくなるからです。
農作物の輸送にもアイスバッテリーは活用されています。
冷凍食品の場合、温度が上下して溶けたり凍ったりすることで、いわゆる「やけ」を起こしてしまいます。
また、冷蔵庫が乾燥すると農産物の鮮度が下がり、劣化が進みます。
アイスバッテリーを利用した場合、いずれの問題も起きません。
バッグ内をピタッと一定温度範囲(5~10℃)に長時間維持出来ることが一般の保冷剤と違う大きな特長です
アイ・ティ・イー社とは?
🔸会社:アイ・ティ・イー株式会社
🔸本社:東京都千代田区丸の内1-5-1
🔸資本金:5000万円
🔸設立:2007年8月2日 アイ・ティ・イーを立ち上げ
🔸社長:バンガジ・ガルク(Pankaj Gark・インド出身)
🔸売上高:1.6億円(2016年3月期)
🔸従業員数:10人
🔸事業内容:冷凍・冷蔵輸送装置の製造、販売
アイ・ティ・イーの沿革
・保冷剤だけでなく、専用の保冷バッグやカート、コンテナなど輸送装置も製造、販売するのが特長だ。
・「アイスバッテリー」はプラスチックケースに液体が入っているタイプで、凍らせて繰り返し使う。
・設定温度ごとにそれぞれ8種類の製品があり、マイナス30度からプラス25度まで幅広い温度帯に対応する。
・保冷剤はすべてレンタル、専用の保冷容器も基本はレンタルかリースで、冷凍庫など売り切りの製品は一部だ。
・保冷剤のレンタル価格は1個当たり月額300~400円。容器は保冷ボックスは同700~1500円、
航空コンテナは同10万~15万円といった具合に設定している。月額レンタルなので利用者にとっては導入しやすい。
アイスバッテリーの現在の活用
🔸医薬品の輸送:ワクチンや試験薬、検体といった医薬品の輸送には、厳密な温度管理が欠かせません。
輸送中に温度が少しでも基準から外れれば、本来の品質を損ね、効果が期待できなくなるからです。
🔸農作物の輸送:冷凍食品の場合、温度が上下して溶けたり凍ったりすることで、いわゆる「やけ」を起こしてしまいます。
また、冷蔵庫が乾燥すると農産物の鮮度が下がり、劣化が進みます。アイスバッテリーを利用した場合、いずれの問題も起きません。
まとめ
電力や高価な冷凍車・冷蔵車が不要であれば、貧しい地域にも食糧や医薬品を届けることができます。
無駄になっている食料や、ワクチンが世界各地に届けられれば、毎年病気や飢餓で亡くなっている多くの子供を救えるでしょう。
今後の世界の物流に大きな変革が期待されます。
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