「Withコロナ」で柔軟な働き方が求められる状況の中、近年ではインターネット環境が普及・充実したことで、
自宅やレンタルオフィスなど、会社のオフィス以外で働くことが容易になりました。
ここでは、「完全(フル)リモートとは?」「実施企業とメリットデメリットは?」
に迫ってみました。
Contents
完全「リモート」とは?
いわゆる在宅勤務のことを「リモートワーク」と呼ぶことが増えてきたようです。
所属している会社のオフィスではなく、自宅で働くことを指します。
「リモートワーク」や「在宅勤務」の他にも、「テレワーク」という呼称を用いる場合も。
テレワークは、テレ(tele=離れた所)・ワーク(work=働く)が語源になっています。
近年ではインターネット環境が普及・充実したことで、自宅やレンタルオフィスなど、会社のオフィス以外で働くことが容易になりました。
企業側としても職種によって、オフィス以外での勤務を認めるケースが増えています。
特に出産後の育児と仕事の両立において、出勤する必要がない在宅での勤務は注目度が高くなっているようです。
リモートワーク、テレワーク、在宅勤務など呼び方の違いはありますが、共通しているのは会社のオフィス以外で勤務にあたる働き方だということ。
職務領域によって、導入を検討する企業が増えているようです。
完全「リモート」実施企業は?
完全「リモート」 コロナの感染症の広がりに対して真っ先に自社の完全リモート化に踏み切ったのが、GMOインターネットグループです。
フルリモートワークは、完全なリモートワーク、つまり「完全に出社をせずに働くこと」を意味します。
代表の熊谷正寿氏は完全リモート実施以降も業績は下がっていないと公言していました。
それどころか、2020年12月期第1四半期(20年1-3月)の決算は、4半期としては過去最高の売上高を達成しており、コロナという逆境を好機に変えた会社といえるでしょう。
いきなりの通知に従業員たちは驚いたかもしれませんが、その後の満足度は上々、9割近くが高く評価しているそうです。
確かに業種によって完全リモートの有効性には差があるかもしれません。
しかし、同社の状況はリモートワーク中心の働き方でも事業運営は可能だという証でしょう。
リモートワーク寄りの運営になるほど、オフィススペースや設備にかかる経費を抑えられるメリットもあります。
フルリモートとは?魅力とデメリット、エンジニアとの相性について
【フルリモートのメリット】
🔸通勤・退勤ストレスからの解放
フルリモートワークは、会社へ出社する必要がありません。
そのため、フルリモートワークができれば、毎日満員電車に揺られながら時間をかけて通勤したり、退勤したりしなくて済むようになります。
ザイマックス不動産総合研究所がおこなった『首都圏オフィスワーカー調査2019(2019年6月4日公表)』によると、
通勤ストレスがビジネスパーソンの仕事や私生活への満足度に影響を与えていることが明らかにされています。
時間の面では、毎日通勤に1時間かかっているのであれば、通勤と退勤だけで毎日2時間も使っていることになります。
月に20日出社するとして、単純計算で月に40時間、年間で480時間と膨大な時間を費やしていることがわかります。
フルリモートワークでこれまで費やしてきた通勤・退勤の時間を自分のため、家族のため、
大事なパートナーのために使えるようになるのは、とても魅力的なことではないでしょうか。
🔸好きな場所で仕事ができる
フルリモートワークは、会社に行かなくてよいので、好きな場所で仕事をすることができます。
パソコンとインターネットが使える環境があればよいので、働く場所にとらわれることがありません。
「田舎暮らしがしてみたいけど、職場が遠すぎる…」などと悩む必要もなくなります。
自宅はもちろん、お気に入りのカフェや旅行先でだって仕事ができます。
🔸仕事の生産性があがる
会社に出勤してオフィスで働くと、社員同士の世間話や無駄な会議などがあり、本来するべき仕事以外の時間も出てきます。
しかし、フルリモートで働くと、これらが無くなるので仕事に集中することができます。
また、先述したとおり、フルリモートワークをすることで、通勤・退勤がなくなること、好きな場所で働けることによって、さまざまなストレスが激減します。
ストレスが減ると、仕事のモチベーションがあがり、生産性の高い仕事ができるようになります。
生産性の高い仕事ができれば、さらに仕事のモチベーションがあがるため、良いループになるでしょう。
🔸コストの削減
これは会社側のメリットになります。
フルリモートワークであれば、社員たちは会社へ電車やバスなどを使っていく必要がなくなるので、社員の交通費が大幅に削減できます。
交通費だけでなく、オフィスの賃料、オフィスに置く机、椅子、キャビネットやその他備品も不要なので、その分のコストも削減することができます。
🔸コロナ感染リスクの削減
コロナ感染が最高記録を更新し、終息のめどが立っておりません。
一番の問題は、感染源が不明なことです。「あえて挙げれば通勤中かな?」という方も多いのです。
コロナ感染リスクの低減は大きなメリットです。
【フルリモートのデメリット】
🔸情報漏洩のリスク
リモートワークやフルリモートワークは、社外で働くことになるので、機密情報が外に漏れる可能性があります。
パソコンやタブレット端末が紛失してしまい、個人情報を抜き取られてしまうことだってあります。
情報漏洩をしてしまうと、企業の信用にかかわります。 セキュリティを守るソフトの使用を徹底するなど、
従業員のセキュリティ意識を高めていくことが求められます。
🔸コミュニケーションが不足してくる
フルリモートワークをすることになると、会社に出勤して、上司や同僚、部下の人と会うということがなくなるので、
必然的に直接対面でコミュニケーションをとることがなくなります。
コミュニケーション不足により、業務を進めていくにあたって、必要な情報が共有できていなかったり、
認識に相違があって誤った判断が招かれることが生じてしまいます。
このような事態を防ぐために、ビデオ会議のツールやチャットツールを用いて十分なやりとりをすることが求められます。
また、人によっては家から一歩も出ずに自宅で仕事をする場合もあり、孤独感を強く感じて精神状態が悪化してしまうこともあります。
精神状態が安定していなければ、よい仕事はできませんし、社員の退職にもつながってしまいますので、会社側は社員の精神面のケアにも注力していく必要があります。
🔸コロナ太りの原因になる。
通勤での体力消耗は問題ですが、“運動”の面からは少なからずの価値もあるのです。
しかし、フルリモートではどうしても“運動不足”は避けられません。
計画的に“プラン”を練ることが求められます。
【フルリモートのフルリモートワークとエンジニアの相性】
IT業界では、インターネット環境とパソコンがあればできる仕事が他の業種よりも多いため、リモートワークがしやすいです。
そのため、エンジニアも比較的リモートワークで働きやすい職種と言えるでしょう。
上流工程でクライアントと直接のやりとりが多数発生する場合は、出勤する必要な時もありますが、
他の工程では出社せずにリモートが可能で、実際にリモートワークが進んでいる職種でもあります。
仕様書を元にプログラミングをし、テストをする工程まで、出社せず作業が可能な場合が多いです。
まとめ
この冬に向かって、第3次の感染が蔓延してきており、「フルリモート」の見直しが求められております。
コロナ禍においての仕事の在り方の変革を実行する良いチャンスなのです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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