Pocket

新型コロナウイルス感染拡大のため4都県で緊急事態宣言が出されたことを受け、

本庶佑(ほんじょたすく)・京都大特別教授や 山中伸弥・京大教授らノーベル医学生理学賞受賞者4人が8日、

医療従事者への支援やPCR検査の拡充などを政府に求める声明を発表した。

ここでは、「本庶、山中、大隅、大村氏らノーベル賞受賞者の提言とは?」

に迫ってみました?

Contents

本庶、山中、大隅、大村氏らノーベル賞受賞者の提言とは?

本庶、山中両氏のほか大隅良典、大村智の両氏も名を連ねた。

声明ではワクチンや治療薬にも触れ、国の審査や承認は透明性などを担保しつつ迅速に行うとともに、開発の基盤となる生命科学や産学連携への支援を強化するよう要望した。

また「科学者の勧告を政策に反映できる長期的展望に立った制度の確立」を求めた。 以下が提言内容であります。

【提言―1】:医療機関と医療従事者への支援を拡充し、医療崩壊を防ぐ。

 現状の問題点は、

「普通の病院がコロナ患者を受け入れると、他の患者来づらくなるので、受け入れたくない。他の患者が来なくなる分経営も圧迫する。」

解決への提言は、 

一つの病院を丸々コロナ対応病院とするのが正しいやり方。その方が一床につき補助金を出すよりはるかに効率がいい。」(本庶教授談)

【提言―2】:PCR検査能力の大幅な拡充と無症候感染者の隔離を強化する。

 

 

 

 

 

 

 

🔸日本のPCR検査の現状は、約4万件/日      

🔸最大可能件数は、約12,5万件     

🔸人口1000人当たりの検査数比較

問題点は

いまだに検査数が少ない、中国のように地域ごとに全検査・隔離することが理想だが、現実的に日本では難しい。

解決への提言は

「少なくとも“感染しているかも”と思ったら即座に検査を受けられる体制を作るべき。 今、業界支援という形で何兆円もばらまいているが、検査にお金を使う方が断然コスト的にも社会的にも有効だ!」(本庶教授談)

「患者の段階に合わせた隔離システムを構築すべき、無症候感染者だけの隔離施設なども必要!」(大隅教授談)

【提言―3】:ワクチンや治療薬の審査及び承認は、独立性と透明性を担保しつつ迅速に行う 

問題点は

「慎重と言えるかもしれないが迅速ではない。」(本庶教授談)

日本でよい薬が開発されても国内の治験数だけでは世界的に承認されにくい。」(大隅教授談)

解決への提言は、

科学的根拠に基づいて海外で承認されたものは緊急事態的に使用すべき。」(本庶教授談)

「治験なども含め国際的協力体制を構築すべき」(大隅教授談)

【提言―4】:今後の新たな感染症発生の可能性を考え、ワクチンや治療薬などの開発原理を生み出す生命科学およびその社会実装に不可欠な産学連携の支援を強化する。

問題点は、

「コロナ関連の研究が世界中で爆発的に展開されている中、創薬分野などにおいて日本の発言力が低下しているのではないか?」(大隅教授談)

解決への提言は 「対症療法的な研究費でなく、基礎研究への継続した支援が必要」(大隅教授談) 「

国際的に立ち向かえる規模の製薬企業を育てるべく、産学連携の仕組みを改善すべき。」(本庶教授談)

【提言―5】:科学者の勧告を政策に反映できる長期的展望に立った制度を確立する。

問題点は

科学者の意見が反映される期間が存在しない。」(大隅教授談)

分科会は、科学技術的内容を知ると言うより、する合わせの場になっている」(本庶教授談)

解決への提言は、 「国の科学技術体制に関する諮問機関創設が必要」(大隅教授談)

山中、本庶、大隅、大村教授のノーベル賞受賞者は?

山中伸弥教授:

京都大学教授、2012年ノーベル生理学・医学賞受賞、成熟した細胞を多能性を持つ細胞へと初期化できることを発見。

本庶 佑教授:

京都大学特別教授:2018年 ノーベル生理学・医学賞受賞、免疫を抑制するたんぱく質を発見。がんの革新的治療法を切り開いた。

大隅良典教授:

東京工業大学栄誉教授:2016年オートファージ(自食作用)の仕組み解明でノーベル生理学医学賞受賞、分子細胞生物学が専門。

大村 智教授:

2015年、ノーベル生理学・医学賞、イベルメクチンは抗寄生虫薬として活用されるようになり、寄生虫感染症の治療法確立に貢献した。

政府のコロナ対応への提言は?

本庶教授の提言は、

「医療を守り、安全な社会を作ることでしか経済は回復しない。

政府はこの順番を間違えている!政府主導というより国民の良識があってここまで持ちこたえたが、今は危険な状況なのです。」

大隅教授の提言は、

長期的展望が欠落している。今は当たり前のことを見直し機会であり、 働き方や都市集中の問題などを考えていくことも大事なのです。」

まとめ

 

皆さんは、これまでも度々“提言”を発出してきましたが、現在の日本の為政者は、 ほとんど無視してきております。

上記の提言は、核心を突いております。

日本の為政者はどのように感じるでしょうか?

 

最後までお読みいただきありがとうございます。


スポンサーリンク