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近頃はニュースで海外での新型コロナワクチン接種のシーンを見ると、

インフルエンザワクチンとは打ち方がちょっと違うのにお気づきでしょうか。

ここでは、「ワクチン注射方法・皮下注射と筋肉注射の違いは?」「日本が皮下注射が多い理由は?」

に迫ってみました。

ワクチン注射方法・皮下注射と筋肉注射の違いは?

日本では「皮下注射」をすることが多く、腕に対して斜めに針を刺しますが、「筋肉注射」は腕に対して垂直に針を刺します。

海外では「筋肉注射」が一般的なので、腕に対して垂直に針が入る海外の映像をよく見ます。

日本ではインフルエンザワクチンは皮下注射です。

 

皮膚をすこしつまんで注射針は斜めに角度をつけて浅く刺します。

一方、新型コロナワクチンは筋肉注射といって上腕の筋肉に注射針を直角に深く刺して打っています。

実は、インフルエンザワクチンも海外では皮下注射ではなく筋肉注射です。

日本では「ワクチンは原則皮下注射」というローカルルールがあり、インフルエンザワクチンに限らず、

海外では筋肉注射されているワクチンの多くが日本では皮下注射されています。

ワクチンの種類にもよりますが、皮下注射よりも筋肉注射のほうが免疫がつきやすく局所の副作用も小さいという報告があります。

たとえば、B型肝炎ワクチンは皮下注射よりも筋肉注射のほうが抗体が付きやすいという海外のデータがあります。

主な注射方法は以下です。

◆皮下注射

皮膚と筋肉の間にある皮下組織というところに注射します。ワクチンやインスリンなどがこの方法をとっています。

一般には吸収がゆっくりで、効果が長く続きます。インスリンの中には速く吸収されるものもあります。

◆筋肉内注射

筋肉内に注射します。皮下注射より吸収が速く、皮下注射では痛みなどが強い薬の時にこの注射が行われます。

静脈内注射の次に効き方が速い方法です。

日本が皮下注射が多い理由は?

 

日本で筋肉注射が避けられているのには歴史的な背景があります。

日本国内で、ワクチンの筋注が避けられてきた理由として、薬剤筋注投与による大腿四頭筋短縮症が社会問題となった時代背景がある。

しかし、原因薬剤として当時問題となったものの多くはワクチンではなく、抗菌薬やメチロン(スルピリン)などの鎮痛剤の筋注投与であった。

この大題四頭筋短縮症の問題から、筋注それ自体が問題であるという考えが定着していったために、ワクチンにおいても日本では筋注投与に慎重な判断をとっていると考える。

「ワクチンは原則皮下注射」というローカルルールにさしたる根拠はありません。 見直すよう専門家からの提言もあり、徐々に改善されてきています。

新型コロナワクチンも海外の標準通り、筋肉注射でされるでしょう。

というか、新型コロナワクチンを皮下注射したときの安全性や有効性のデータはまったくないので、皮下注射という選択肢はありません。

まとめ

 

「ワクチン注射方法の違い」について概要をまとめました。

意識していなかった方が多いと思いますが、これからは注意して観察していきましょう。

日本の実情についても新たに知ることが出来ましたね!

 

最後までお読みいただきありがとうございます。


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