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米日用品・製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソンは29日、同グループのワクチン開発部門ヤンセンが開発中の新型コロナウイルス・ワクチンについて、

1回のみの接種で症状を防ぐ効果が66%得られたという大規模治験の暫定結果を公表した。

ここでは、「ジョンソン・エンド・ジョンソンワクチンとは?」「英国の対応と評価は?」

に迫ってみました。

Contents

ジョンソン・エンド・ジョンソンとは?

ジョンソン・エンド・ジョンソン(英: Johnson & Johnson)は、アメリカ合衆国ニュージャージー州ニューブランズウィックに本社を置く、

製薬、医療機器その他のヘルスケア関連製品を取り扱う多国籍企業である。

ロバート・ウッド(英語版)、ジェームス・ウッド(英語版)、エドワード・ミード(英語版)のジョンソン三兄弟が創業した。

滅菌の概念を世界で初めて製品に導入。50年以上10%成長を続けている。

ジョンソン・エンド・ジョンソンワクチンとは?

米日用品・製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソンは29日、同グループのワクチン開発部門ヤンセンが開発中の新型コロナウイルス・ワクチンについて、

1回のみの接種で症状を防ぐ効果が66%得られたという大規模治験の暫定結果を公表した。

ヤンセンは大規模治験で、1回だけの接種で十分な免疫効果が得られるかに注目して調べていた。

これまでに使用が始まっている他のワクチンは、2回の接種が必要だが、1回で済むようになれば世界的な使用がはるかに容易になる。

また超低温ではなく一般的な冷蔵庫での保管が可能なため、冷凍設備の整っていない環境でも大規模な接種事業が可能になる。

最終治験に参加した約4万4000人のうち468人の新型コロナ感染者を分析したところ、有効性が全体で66%だった。

入院を必要とする人や亡くなる人は出なかった。ただし、治験を実施した地域によって有効性は異なり、アメリカが72%だったのに対し、南アフリカが57%だった。

ヤンセンのマタイ・マメン博士は、「1回の接種で有効性が急速に得られ、供給や保管が簡単なワクチンは、極力大勢に治療を提供する解決策になる。

入院や死亡を避けられるようになれば、パンデミック対策の流れが大きく変わる」と述べた。

ジョンソン・エンド・ジョンソンワクチンに対する英政府は?

ジョンソン・エンド・ジョンソンは、今年中に接種10億回分を生産する方針。

イギリス政府はすでに3000万回分、アメリカ政府は1億回分、カナダ政府は3800万回分を注文している。

マット・ハンコック英保健相は、イギリスでの使用が承認されれば、国内のワクチン接種事業を「大きく助ける」ことになると歓迎した。

ジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンは、病原性がなくなるよう操作した普通の風邪のアデノウイルスを使う。

新型コロナウイルスの遺伝子コードの一部を、このアデノウイルスを使って体内に入れる。

すると体は侵入の脅威を認識し、新型コロナウイルスの抗体を作り、ウイルスと戦う方法を覚える。

これによって体の免疫系は、本当の新型コロナウイルスが体内に侵入した際に、発症を防げるようになる。

ジョンソン・エンド・ジョンソンワクチンの評価は?

先行して米国で接種が行われている米ファイザーと独ビオンテックや、米モデルナのワクチンはウイルスの遺伝情報「RNA」を使ったもので、

2回接種すれば約95%の効果があるとされるが、極低温での冷凍保存が求められることがある。

J&Jのワクチンは、1回の接種で済み、特別な冷凍設備も必要ない。

 ファウチ大統領首席医療顧問は「付加価値の高いワクチン候補を手にした」と話した。

まとめ

 

コロナワクチンは、保存に厳しい条件(―75℃)、回数条件(2回摂取)があるが、 J&Jのワクチンは、「1回の接種で済み、特別な冷凍設備も必要ない。」

とのことで、 冷凍設備の乏しい国には好条件です。

1日も早い承認が望まれます。

最後までお読みいただきありがとうございます。


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