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WHO=世界保健機関は日本でも感染が確認されている3種類の新型コロナの変異ウイルスについて、 抗体から逃れることができる「逃避変異」が起きていると警告しました。

ここではああ、「逃避変異とは?」「コロナワクチンへの影響は?」「ファウチ所長の提言は?」

に迫ってみました。

Contents

逃避変異とは?

WHOは9日付の報告書の中で、南アフリカ、ブラジルに続いてイギリスの変異ウイルスでも、ウイルスを攻撃する抗体から逃れる、いわゆる「逃避変異」と呼ばれる変異が確認されたとしています。

「逃避変異」したウイルスは抗体の働きを弱めるため、ワクチンの効果にも影響を与えるおそれがあると指摘しています。

WHOによりますと、9日時点で、イギリスの変異ウイルスは先週に比べ8か国多い83の国と地域で、

南アフリカの変異ウイルスは3か国増えて37の国と地域で、ブラジルで見つかった変異ウイルスは4か国増えて14の国と地域で確認されているということです。

 

ワクチンへの影響は?

ファイザーとビオンテックは、共同開発したmRNAワクチンが英国の変異株に対しては有効としながらも、

南アフリカの変異株に対する有効性はわずかに低くなると発表している。

モデルナのワクチンも同様で、ワクチン接種者の血清を使用した中和試験では英国および南アフリカを含むすべての変異株に対する中和力価が測定されたが、

南アフリカの変異株に対 しては中和力価が低下したことを報告している。

モデルナはこの変異株に特異的なブースターの開発を進め、米国での第I相臨床試験を予定している。

翌日、ファイザーとビオンテックも変異株に対抗するブースターを開発すると公表した。

ファイザーとビオンテック、そしてモデルナのmRNAワクチンプラットフォームは、それぞれ変 異株にも柔軟に対処でき、短期間でワクチンを調整できるという。

アンソニー・ファウチ所長の警告は?

米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長は、

「新型コロナウイルス感染症(COVID19)ワクチンの2度目の投与が遅れることについて懸念している」

と述べた。

各国政府は国民の予防接種を加速させようと1回目と2回目の接種間隔を延ばしている。

ファウチ氏は25日、バーチャル形式で開かれた世界経済フォーラム(WEF)のパネル討論で、臨床試験で示されたスケジュールに沿う投与が最善だと指摘。

「2回目の接種を受けるまで完全な効果が得られないため、懸念している」

と話した。

各国政府は新たな変異種の感染拡大を抑制するため、ワクチン接種プログラムの強化に躍起になっている。

フランスは23日、1回目と2回目の接種間隔を2倍にするよう勧告した。

これより数日前、米疾病対策センター(CDC)は2回目の接種間隔について、1回目から6週間後まで可能だとの見解を示していた。

こうした間隔を延ばすアプローチを最初に採用したのは英国だった。

米ファイザーとドイツのビオンテック、および米モデルナが開発したワクチンはいずれも21日あるいは28日間隔で投与することになっており、同間隔で治験済みだ。

まとめ

 

コロナウィールスの変異については、情報が集まってきておりますが、

“恐れる”ことはなく、検証事実に基づいて対応していくことが肝心です。

ファウチ所長の提言は、大変参考になると思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。


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