新型コロナウイルスの感染後に回復したにもかかわらず、様々な後遺症で苦しむ人が相次いでいる。
そんななか、「ブレインフォグ」とよぶ脳に霧がかかったような状態を経験する人が少なくない。
ただ、ウイルスとの因果関係や発症する仕組みなどに不明な点が多い。
ここでは、「ブレインフォグとは?」「ブレインフォグの原因は?」「新型コロナとの関係は?」
に迫ってみました。
ブレインフォグとは
「ブレインフォグ(Brain Fog)」とは「頭にモヤがかかったようにぼんやりしてしまう」状態です。
重症患者に起こる可能性があり、COVID-19からの回復後も長期にわたって後遺症として残る場合がある。
ブレインフォグの原因は?
ブレインフォグの原因は身近にあります。
PCやスマホ、ゲームなどで頭につねに情報が入ってくる、選択した情報ではなく、どんどん新しい情報が勝手に脳に入ってきて負荷をかける脳疲労の状態です。
その状態を「脳がハックされている」と話されていた方もいました。
また、職場や家庭における不安やストレスがつみかさなったり、オンとオフがうまく分けられず1日中仕事のことを考えてしまう、
睡眠や、食事や栄養、運動、アルコールなど生活が不規則で心身の負荷が続く、女性ホルモンの不調で生理前の不調(PMS/PMDD)、
更年期などもブレインフォグの原因になることが多いです。
新型コロナの後遺症なのか?
米ジョンズ・ホプキンス大学のDavid Nauen氏らは、次のようの語った。
「COVID-19罹患患者の脳には、炎症やリンパ球の浸潤といった脳のウイルス感染の典型的な兆候がいっさい認められなかった。 ところが、約3分の1(33%)の患者の脳の毛細血管に、巨核球と呼ばれる細胞が存在することが明らかになった。」
脳内の巨核球がCOVID-19患者にブレインフォグをもたらしているのだろうか?
この点についてNauen氏は、「因果関係を証明するには至っていない」と強調している。
その上で、「脳の毛細血管に巨核球を発見したのは第一歩だ。」 と述べたのです。
エール大学教授で免疫学がご専門の岩崎明子さんは、以下のように述べました。
「80%くらいの患者さんに、もやがかかったような症状が出ているということが分かっています」
「新型コロナウイルスは脳の神経細胞に感染を起こすんですけれども、感染した細胞自体は殺さずに、ウイルスを増やすために生かしているんですけれども、 その周りの神経細胞というのが、素を奪い取られて酸欠のために急激に死んでいって、それでダメージを起こしているという結果が取れました。」
まとめ
COVID-19の後遺症は、今後の研究を待たねばなりませんが怖いですね!
ワクチンでも消えるわけではなく、いったん罹患したらなかなか消えることはないようです。
新型コロナを侮ってはいけませんね!
最後までお読みいただきありがとうございます。
スポンサーリンク