大阪府の医療政策のトップで、新型コロナウイルス対策の指揮を執る藤井睦子・健康医療部長が15日、朝日新聞のインタビューに応じ、
大阪の新型コロナの感染状況について「災害レベルの緊急事態」との認識を示した。
感染急拡大の要因の一つとして、変異株の影響を挙げ、「大阪がこれまで直面してきた中で最大の厳しい局面だ」と語った。
ここでは、「災害レベルの緊急事態(大阪府)とは?」「大阪府、コロナ感染者数と重症患者数は?」「西浦教授”の警告は?」
に迫ってみました。
Contents
災害レベルの緊急事態(大阪府)とは?
15日に公表された府の重症患者は261人。 府が計画的に確保する重症病床224床を上回る。
対応可能な軽症・中等症病院で患者が重症化しても転院させずに、そのまま治療して対応している。
藤井氏は 「重症患者のケアには、中等症の患者よりも医療従事者が多く必要。重症者を1人受け入れると中等症の受け入れ可能数がぐっと減ってしまう」
と指摘。
「中等症の病院でもおそらく一般医療への影響が出ざるを得ない」とした。
災害レベルとは?
「警戒レベル」は、市町村が発令する避難情報等に付される数字で、災害発生のおそれの高まりに応じて住民の方々がとるべき行動と当該行動を住民の方々に促す情報とを関連づけるものです。
例えば市町村から警戒レベル4「避難勧告」が発令されたら、対象地区の住民の方々は速やかに危険な場所から避難してください。
との趣旨の通り「緊急事態宣言」以上の「災害レベル=警戒レベル」に達していることを意味しております。
大阪府、コロナ感染者数と重症患者数は?
新型コロナウイルスの感染が拡大している大阪府で、人工呼吸器で治療を受けている重症の患者数が、感染拡大の「第3波」を超えたことがわかった。
急増傾向が続いており、データを集計した専門家も「増加の予測がつかず、御しがたい状態になっている」と警戒感を強めている。
大阪では看護師不足が深刻になるなど、医療体制がひっ迫していて、運用されている重症患者専用の病床248床に対して、実際の重症患者が286人と上回る状況が続いています。
大阪府の吉村知事は、府内の医療機関に追加の病床の確保を求めるとともに、滋賀県に患者の受け入れや看護師の派遣の支援などを求めて調整する方針を示しています。
また、感染者の高止まりが続いていることから、各府県は感染対策を徹底し、不要不急の外出を自粛するよう強く呼びかけています。
233人の重症患者のうち213人は重症用の病床で治療を受けていますが、残りの20人は大阪府からの要請に基づいてこれまで入院していた中等症・軽症に対応する病院で転院せずに治療を受けています。
重症患者用の病床をめぐっては、大阪府は重症患者を受け入れている府内の医療機関に対して緊急ではない手術の延期など
新型コロナ以外の医療の一部を制限して追加の病床を確保するよう緊急に要請していて、一部の病院では要請に基づいて病床を増やし始めています。
大阪府内で人工呼吸治療を受ける重症患者は、昨年11月以降の「第3波」で急増し、今年1月15日時点で最多の134人を記録。
人工呼吸治療を受ける重症患者を全員に施す限界を超えており、「選別」 の必要に迫られている。
“西浦教授”の警告は?
新型コロナウイルスの感染急拡大が続く大阪府で重症患者数の今後の推移を予測したところ、 まん延防止等重点措置の効果が1月の緊急事態宣言と同じだったとしても、
4月28日には500人を超えるとの分析結果を、疫学分析を専門とする京都大の西浦博教授がまとめた。
重症者数が確保重症病床数を超えるのは不可避といい、西浦氏は「一刻も早く緊急事態宣言を出し、一気に新規感染者数を減らすことが求められる」と訴える。
大阪府の重症者数は13日時点で233人。確保重症病床数224床の95・1%が埋まり、このほかに20人が軽症・中等症病床で治療を受けている。
人工心肺装置「ECMO(エクモ)」を使う医師で組織する「エクモネット」によると、
府内で人工呼吸器を装着している患者は158人(13日時点)で、既に「第3波」で最も多かった134人(1月15日時点)を超えた。
まとめ
大阪府のコロナ感染が止まりません?
緊急事態解除が“早すぎた”とも言われております、 変異種のコロナの感染力が、強いことも影響しているのです。
ここ1~2週間が「正念場」のようです。
府民全員が「緊急事態を越して災害が発生した!!」との認識を共有することが重要です。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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