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インド政府は22日、新型コロナウイルスの1日あたりの新規感染者が31万4835人になったと発表した。

米疾病対策センター(CDC)の統計で1月8日に米国が記録した31万3310人を上回り、世界最多となった。

2か所の変異で感染力が強いとされる「二重変異ウイルス」による感染爆発が起きたとみられ、病床や医療用酸素などが不足し、各地で医療崩壊が相次いでいる。

ここでは、「二重変異ウィリスとは?」「L452Rの日本人への影響は?」「L452Rとは?」

に迫ってみました。

二重変異ウィルスとは?

加藤勝信官房長官は22日の記者会見で、一つのウイルスで二つの変異が起きる新型コロナウイルスの「二重変異株」が日本国内でこれまでに5件確認されたと明らかにした。

「情報収集と評価分析を進め、水際対策や監視体制を強化して感染拡大防止を徹底したい」と述べた。

二重変異株はインドで見つかった。強い感染力や免疫をかいくぐる可能性が指摘される。

インドでの感染者数は,2月9日の11,012件に対して4月9日には145,384件と,わずか2ヶ月間に10倍増となったが,この急増の一因がB.1.617と命名された変異株によるとされている。

🔸一つは,カリフォルニア由来変異株にも見られるL452R変異である.

🔸もう一つは,B.1.351,P.1,およびB.1.526変異株ではグルタミン酸からリジンに変異している484番目の残基(E484K)に対して,グルタミンに変異 (E484Q)している.

それぞれの特徴を併せ持っており、

・L452R→「感染力が強い」

・L452R→「免疫を逃れる可能性」

と言われております。

「L452R」の日本人への影響は?

・「L452R」(カリフォルニア変異株)は、日本人の6割が免疫効果が弱まる可能性がある。

・今回の発表ではL452Rによってワクチンの効果が下がる可能性も示唆されている。

「感染力とワクチンは別問題なので、ワクチンが効かなくなるとは断定できません。 ただ、感染力が高まる可能性もあるかぎり、L452Rが国内に広まらないよう、これまで以上の十分な注意が必要。 同時にワクチンの効果についても慎重に調べなければなりません」(左門新氏)

しかし、「恐れるほどではない!」ようです。

父・母の遺伝子を引き継いでいるので、割合としては高くないそうです。

チームを率いる佐藤佳・東大准教授(ウイルス学)は

「液性免疫からも、HLA-A24による細胞性免疫からも逃げる上に、感染力も上がっており、かなりやっかいだ」

と指摘する。

日本人にとって他の変異株よりも危険な変異株であるかもしれないという。

ただ、1人の人間が持つHLAは複数あり、HLA-A24以外のタイプが変異株を認識して排除できる可能性がある。

今回の結果は、日本人の6割が変異株に弱い体質であることを示すものではない。

「L452R」とは?

「L452R」とは…452番目のアミノ酸 L→Rに変異の意味》カリフォルニア型が持つ「L452R」変異は、

ウイルス表面にあるトゲ状の「スパイクたんぱく質」のアミノ酸のうち、452番目のアミノ酸がL(ロイシン)からR(アルギニン)に置き換わる変異をしたことを意味する。

同様に「E484Q」は484番目のアミノ酸がE(グルタミン酸)からQ(グルタミン)に置き換わったことを指す。

インドの二重変異株は「L452R」と「E484Q」の変異を同時に持ち、それぞれの特徴も併せ持っている。

東京でも「E484K」と「N501Y」を併せ持つ変異株などが広がっており、二重変異の発生は対岸の火事ではない。

国内各地で感染が再拡大する中、「L452R」の二重変異が起きれば、感染爆発の勢いがさらに増す恐れもある。

 

インド由来の変異株を警戒すべきか?(4月27日追記)

現在、世界で拡大している変異株の中には、特に注意すべきものとしてVOC(variant of concern:懸念される変異株)やVOI(variants of interest:注意すべき変異株)などがあります。

🔸VOCにはイギリス由来、南アフリカ由来、ブラジル由来の変異株が指定されています。

🔸VOIには先日フィリピンからの入国者から見つかった変異株や、前述のカリフォルニア株などが指定されています。

このインド由来の変異株B.1.617が今後VOCやVOIに指定されるかどうかについては、

・感染性の増加の有無

・重症度の増加の有無

・再感染リスクの増加やワクチン有効性低下の可能性

などについての情報が集積されるのをもう少し待たなければなりません。

ただし、警戒が必要な変異株である可能性は高いことから、他の変異株と同様に、

・変異株の症例の早期検出と、厳格な隔離、接触者調査

・海外からの帰国者の検査体制の強化(全症例で遺伝子配列解析が実施されています)

・外国人の入国規制強化(現在政府は2020年12月28日から外国人の新規入国を中止しています)

などが必要と考えられます。

また、私たち一人ひとりができることは、変異株だからといって変わりません。

・できる限り外出を控える

・屋内ではマスクを装着する

・3密を避ける

・こまめに手洗いをする

といった基本的な感染対策を個人個人がより一層遵守するようにしましょう。

日本の死亡者の数が“急増し”1万人を超えました。これは、インド変異株の影響が強いと推定されます。

まとめ

インドでは、「これだけの人口で、コロナを頑張って抑えてきた!」と猛語していたが、

“幻想”に終わってしまうことが証明されたのです。

変異株の前では“無力”なのです。 日本人も、注視していくh津用があります。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。


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