COVID-19の症状に、聴覚障害や重度の胃の不調、壊疽(えそ)につながる血栓といったコロナ患者に通常は見られない症状がある。
これについて、インドの医師らは同国で最初に見つかった変異株「デルタ」との関連性を指摘している。
「デルタ」とは、どんな株なのでしょうか?
ここでは、「デルタインド株とは?」「感染力と対策」「WHOの提言」
に迫ってみました。
Contents
「デルタ」とは?
「B.1.617.2」とも称されるデルタは、過去半年間に60カ国以上に広がり、オーストラリアや米国は渡航制限を発動した。
デルタによる感染急増で英国は今月中に予定していたロックダウン(都市封鎖)緩和計画の再考を迫られている。
他の変異株と比較して感染率が高く、ワクチンの有効性が低いため、この変異株の影響を理解することが特に重要になっている。
WHO変異株に国名使わず コロナ、風評被害排回避
世界保健機関(WHO)は5月31日、新型コロナウイルスの変異株の名称について、ギリシャ文字のアルファベットを使う方針を示した。
これまで最初に確認された国名を取って「英国株」「インド株」などと表現されることも多かったが、特定国への偏見や風評被害を回避するため、変更に踏み切った。
「B.1.617.2」とは?対策は?
イングランド公衆衛生庁は2021年5月6日に、インドで初めて発見され、イギリスの首都ロンドンなどを中心に感染が拡大しつつある 新型コロナウイルス感染症(COVID-19の)変異株B.1.617.2を「懸念される変異株」に指定しました。
B.1.617.2は、インドで初めて発見された3種の変異株の1つで、E484QとL452Rという2つの変異を持つことから「二重変異株」とも呼ばれています。
スタマタキ氏によると、この呼び方はウイルス学的には不適切なものの、従来の変異株に対する抗体では中和されにくいことを強調するためにしばしば用いられるそうです
イギリスでB.1.617.2への懸念が高まっているのは、B.1.617.2の症例数が増加傾向にあり、またこれまで流行していたB117より感染力が強い可能性があるため、
「都市封鎖や規制を段階的に解除する計画に狂いが生じるおそれがあるから」 だと、スタマタキ氏は話しています。
🔸 B.1.617.2対策は?
「流行地でのワクチン接種キャンペーンや地域単位での都市封鎖」は適切か?
この質問に対し、スタマタキ氏は
「新しい変異株が定着して国民生活に影響が及ぶのを防ぐためには、厳しい措置を講じて局地的な感染拡大への対応力を高めなければなりません。
このような感染拡大は地理的に限定されているため、ターゲットとなる地域を絞った制限が必要です」
と回答し、地域単位での厳しい対策が重要だと強調しました。
公衆衛生当局によると、デルタ株に対しては、ファイザーとアストラゼネカのワクチンは1回接種のみでは防御効果が低下するものの、2回接種すれば防御効果は高い。
北海道の「デルタ株」への対応は?
北海道鈴木知事は、 「道内ではすでに『英国株』にほぼ置き換わっているので、警戒すべきは『インド株』だ。
感染経路が分からない感染者については、基本的にはすべて『インド株』かどうか検査したい」と述べ、
検査の対象を4日から特にインドで広がる変異ウイルス「デルタ株」に切り替えたことを明らかにしました。
道によりますと検査は、道立の保健所が管轄する区域で新型コロナウイルスへの感染が確認された人が対象で、
4日から道立衛生研究所で始め、順次、道立の保健所でも開始するということです。
まとめ
「デルタ株」について、英国で最初に発見された変異株「アルファ株」と比べて感染力が約4割高い可能性が指摘されている。
北海道や他県でも警戒を強めており、今後のCOVID-19の焦点になっていくことでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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