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大手製薬会社の塩野義製薬<4507>は、検査機器メーカーのシスメックス<6869>と共同開発したキット「HISCL TARC試薬」が、

新型コロナウイルス陽性者の重症化リスクの判定補助を使用目的とする適応追加承認を取得したと発表した。

ここでは、「TARCとは?」「TARCとコロナの関係は?」「医療崩壊の救世主か?」

に迫ってみました。

TARCとは?

TARCとは、アトピー性皮膚炎の重症度評価に用いられる検査値のことです。血液検査によって測ることができます。

アトピー性皮膚炎の状態を反映する指標のため、定期的にTARCの検査を行うことで、現在の治療の効果を評価したり、アトピー性皮膚炎の治療をやめられるかどうか(完全寛解)の判断材料にしたりすることができます。

アトピー性皮膚炎はかゆみを伴う湿疹を主な症状とする病気で、慢性的に軽快したり悪化したりするのが特徴です。

アトピー性皮膚炎では何らかの刺激がきっかけとなってアレルギー性の炎症反応が起こっているといわれています。

TARCとコロナの関係は?

新型コロナウイルスの発症初期から重症化リスクを判別することにより、リスクの高い患者を 入院させ、リスクの低い患者を宿泊療養や自宅療養とするなどの判断が容易になる。

新型コロナウイルス感染症治療後に、日々変化する体調や症状を、患者自身が簡単に記録でき、医療機関のスタッフと共有できる仕組みで、距離の制約なく、効率的な見守りを行うことができる。

新型コロナワクチンの普及とともに新規感染者数の減少が見込まれるが、一定数の感染は続くものと思われるため、重症化リスクの判定や後遺症の見守りなどのニーズは少なくなさそうだ

TARCは医療崩壊リスクを救えるか?

 

新型コロナウイルス感染症で重症化する患者では、発症初期から血清中のTARC(71 個のアミノ酸で構成される物質)値が、低い値を示すことが確認されている。

塩野義製薬とシスメックスが開発した「HISCL TARC試薬」は、このTARCを測定することで重症化リスクを判定する。

新型コロナウイルス感染症は、初期症状が軽症であっても、急速に症状が進行することがあり、医療機関などでの長期の観察が必要となる。

このことによって医療体制のひっ迫や、医療崩壊などが引き起こされる危険性がある。

これまでも重症化の兆候を早期に把握するためのキットはあり、入院患者に対して用いられてきたが、

今回のキットは新型コロナウイルスの発症初期から重症化リスクを判別することが可能なため、医療崩壊などのリスクの低減につながると見られる。

まとめ

いくつかの県では、実際に「医療崩壊」が発生し、“命の選択”で不幸にも亡くなった方も多いようです。

このように、患者段階で選別し、適切な医療が受けられることは、誠の心図良いもがあります。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。


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