最近、デルタ株は「デルタプラス株」まで勢いを増し、ワクチン接種を終えた人も感染する「ブレークスルー感染」を引き起こしている。
高リスク群が密集している介護療養型医療施設でもブレイクスルー感染が発生している。
ここでは「ブレークスルー感染とは?」「ワクチン接種を受けた人の感染する割合は?」「米ファイザー、モデルナの報告では?」「ブレイクスルー感染の理由は?」
に迫ってみました。
Contents
ブレークスルー感染とは?
「ブレークスルー」とは、英語で“突破する”と言う意味があります。
そこから、コロナワクチンの2回接種を終えた人が感染する現象を指します。
ワクチン接種という防壁を突破して感染してしまうことから、ブレイクスルー感染と呼ばれています。
ワクチン接種を受けた人の感染する割合は?
発生率は極めて低いのですが、7海外ではこうした感染が報告されており、国内でも初めて調査結果がまとまりました。
国立感染研究所によると、免疫が得られるとされる2回接種を終えて14日以上が経過して感染した事例は、4月~6月末の3ケ月間で67人でした。
重傷者はいませんでした。感染研は、「感染防止対策の継続は重要だ」と呼び抱えております。
アメリカでは、2回接種した7700万人のうちおよそ5800人がコロナに感染、つまりブレイクスルー感染して、亡くなった方も74人という報告がありました。
米ファイザー、モデルナの報告では?
米ファイザー社は、2回目の接種から1週間~2ケ月後に96.2%でピークを迎え、4~6ケ月後には、83.7%に下がったという研究結果を発表しております。
重症化防止の有効率は6ケ月経過後も96.7%と高水準でした。
米モデルナは、2回接種後6ケ月間の有効率は93.2%で重症化防止効果は98.2%としております。
ただし効果を持続させるため。両社とも「3回目の追加接種が必要となる可能性が高い」との見解を示しております。
ブレイクスルー感染には次のような理由は?
伊東直哉医師(愛知県がんセンター病院)は、
1.そもそもワクチンの効果は100%ではない
2.接種で獲得できる免疫の強さには個人差がある
3.十分な免疫が持続する期間が短い可能性がある
4.ウイルスが変異すると効果が落ちる恐れがある
ただ、イスラエルで行われた研究では、ワクチンを接種して発症した場合、体内のウイルス量が少なくなることがわかっていて、周囲に感染が広がりにくいと考えられています。
伊東先生は、「ワクチン接種の効果は十分あると言える。ただ接種が完了しても、引き続き感染対策をしてほしい」と話しています。
まとめ
国内でも発症予防や重症化予防のっ効果が極めて高いことが分かっております。
ただ、副反応として、発熱や痛み、疲労感などが多く報告されております。
事前に理解したうえで、接種の判断をすることが肝要です。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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