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新型コロナウイルスの新たな変異が続いている。

世界保健機関(WHO)は8月末、警戒レベルが上から2番目の「注目すべき変異型(VOI)」に南米の一部の国で流行する「ミュー型」を加えた。

ここでは、「ミュー株ウイルスとは?」「日本への感染」「WHOの評価と特徴」

に迫ってみました。

ミュー株ウイルスとは?

コロンビア国立保健所(INS)は8月31日、世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルスの変異型B.1.621系統を「注目すべき変異型」に分類し、

「ミュー株」と名付けたことを受け、同変異型を世界で最初に特定したのはINSで、コロンビアでの研究により有用なエビデンスを提供することができ、WHOの決定に貢献したと語った。

ミュー株は2021年1月にINSによって特定された変異型で、これまで米国や欧州、南米などで確認されている。

INSによると、現在の国内感染者の53%はミュー株による。 その他は23%がガンマ株、5.7%はアルファ株となっている。

イオタ株、ラムダ株、デルタ株も確認されているが、全体に占める割合は小さい。

 

コロンビアでは、直近の1日当たりの新規感染者数は2,000人程度に抑えられており、死者数も100人以下と、6月下旬に感染第3波のピークを迎えて以降、大幅に減少している。

ミュー株ウイルスの日本への感染は?

NHKが1日、日本でも「ミュー株」感染者が初めて確認されたと報じた。

ミュー型は

🔸6月26日にアラブ首長国連邦(UAE)から到着した40歳代女性と、(アラブ首長国連邦に大罪歴)

🔸7月5日に英国から着いた50歳代女性(イギリスに滞在歴)

から確認した。

いずれも無症状の病原体保有者だった。VOIは感染力が強いインド型(デルタ型)よりは警戒レベルが低い。

厚労省は、「諸外国の感染状況を注視しながら機動的な感染防止対策に努める。」と述べた。

WHOの評価は?

WHOはコロナ変異株のうち、透過率と症状、ワクチンの効果などを考慮し、特に注視する必要がある変異を「懸念される変異株」、それより一段階低い「注目すべき変異株」に指定・分類している。

「懸念される変異株」は、アルファ・ベータ・ガンマ・デルタの4種類で、 「注目すべき変異株」はイータ・イオタ・カッパ・ラムダに続いてミューが追加され、5種類になった。

ミュー株の特徴は?

「ミュー株」もこれまでの変異株のように既存の新型コロナワクチンの効果を下げる可能性があるという点だ。

WHOの週間報告書はミュー株について「ベータ株(南アフリカ発)と同様の方法で免疫防御力を回避する潜在力がある」と説明している。

英紙ガーディアンによると、英国ではこれまで30件のミュー株の感染例が報告されたが、このうち一部は、新型コロナワクチンを1次または2次まで打ったが、感染した。

また、ABC4などによると、先月、ベルギーの特別養護老人ホームでは、ミュー株に感染した7人が死亡したが、いずれもワクチン接種を完了した状態だった。

ただし、WHOはミュー株の免疫回避の程度、感染力などについてはさらなる研究が必要だという立場だ。

まとめ

国内では、2例とはいえ「新型」であるため情報が少ないことが懸念されます。

今後の情報を中深く見守ることが肝要です。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。


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