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新型コロナウイルスに感染した場合、男性が女性よりも重症化率や死亡率が高いことが、日本だけでなく世界各国で報告されている。

感染症に詳しい医師は、主な要因に「血の固まりやすさ」を挙げ、対応策として適切な水分補給を勧める。

ここでは、「コロナ重症化・男性多いのはなぜ?」「各国と日本では?」「血栓を防ぐ対策は?」

に迫ってみました。

コロナ重症化・男性多いのはなぜ

男性が重症化するリスクについて、久留米大の溝口充志(あつし)教授(免疫学)は 「男性の方が、血栓(血の塊)ができやすいことが関係している」と指摘する。

溝口教授によると、一般的に男性はホルモンなどの関係で血液中の赤血球が多く、運動量などが影響して脱水状態になりやすい。

脱水状態になると血液がどろどろになり、血栓ができやすいという。

新型コロナ感染の症状の一つに食欲不振があり、食物や水分を十分に取らないと血栓ができる恐れが高まる。

血栓により血管が詰まることで臓器障害などを招く「血栓症」を引き起こし、急性呼吸不全などで亡くなることが多くなるという。

発熱や下痢でも脱水状態になり、血栓症を起こしやすくなってしまう。

動脈硬化の傾向も男性が強く、心筋梗塞の既往症や高血圧といった基礎疾患が多いことも重症化の要因に挙げられる。 男性の重症化の要因を巡ってはほかに、過剰な免疫反応(サイトカインストーム)が男性に起こりやすい▽男性ホルモンが感染リスクを高めている-などの知見がある。

🔸男性の方がACE2受容体の発現が多い

新型コロナウイルスが細胞内に侵入するためにはACE2受容体に結合する必要がありますが、そのACE2受容体の発現量は女性よりも男性の方が多いとする報告があります。

男性ホルモンであるテストステロンは心臓や腎臓のACE2の発現を増やす一方、女性ホルモンであるエストロゲンはこれらの臓器のACE2発現を低下させるようです。

🔸免疫反応が男女で異なる

女性と男性では,ウイルス感染症に対する感受性や反応が異なり、発症率や疾患の重症度に性差が生じ得ることが知られています。

ウイルスに対する自然免疫の反応、ウイルス感染時の獲得免疫の反応は、女性と男性で異なり、 単球,マクロファージ,樹状細胞などの自然免疫細胞の数と活性、および炎症性免疫反応は、男性よりも女性の方が高いとされます。

🔸基礎疾患や嗜好が異なる

新型コロナで重症化リスクとされる基礎疾患には高血圧、慢性肺疾患、心血管疾患などが知られていますが、女性よりも男性の方がこれらの基礎疾患を持つ頻度が高いとされます。

肥満も男性の方が女性よりも頻度が高いようです。

また、これらの基礎疾患の誘引となるような喫煙や飲酒も男性の方が嗜む人が多いことも遠因として関連しているでしょう。

しかし、こうした基礎疾患や嗜好の違いに関する交絡因子を取り除いて解析をしても、男性の方が重症化リスクが高かった、

とする報告も複数あり、やはり男性であることそのものがリスクであるようです。

🔸後遺症は女性の方が多い

新型コロナではLONG COVIDと呼ばれる、いわゆる後遺症の病態が知られていますが、この後遺症の症状は女性の方が頻度が高く長引きやすいと言われています。

感染後、何ヶ月にも渡って症状に悩まされることがあることを考えると、男女問わず感染しないように十分に注意しなければなりません。

 

日本の状況と外国は?

厚生労働省によると、今月10日までに国内で新型コロナに感染し亡くなった男性は4473人、女性は3109人。死亡率は男性が1・9%、女性は1・6%となっている。

男性は女性より重症化しやすく、死亡率も1・39倍高いとする分析結果を昨年12月に発表した。

集中治療室に運ばれる割合も、男性が女性の3倍に上った。この傾向は各国に共通するという。

血栓を防ぐ対応策は?

血栓症を防ぐために、どう対応すればいいのか。

溝口教授は「小まめな水分補給」を提案。

心臓や腎臓に基礎疾患がある人や高齢者が注意する点について「多量の水を一気に飲むと心臓などに負担がかかる。

少量を小まめに」と助言する。適度な運動も大切という

まとめ

酒・たばこなどの喫煙者が多いことや、基礎疾患の多さが影響しております。

さらに「受容体」「感受性」の相違もあるようなので、これは避けようがありません。

“血栓”を防ぐ対応をこまめ未実施することが肝要です。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。


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