米国で新型コロナウイルスの感染拡大によって断念した旅行を実現させる「リベンジ旅行」が急増している。
米ホテル大手の業績が急回復している。
マリオット・インターナショナルなど大手3社がこのほど発表した2021年4~6月期決算は、2社の最終損益が黒字に転じた。
ここでは、「リベンジ旅行とは?」「リベンジ旅行促進の訳は?」「アメリカ・日本の状況は?」
に迫ってみました。
Contents
リベンジ旅行とは?
昨年旅行できなかった分、今年の旅行で奮発する意向で、旅行予算や滞在日数は増加傾向にある。
これは「リベンジ旅行」と呼ばれるトレンドであり、大打撃を被った観光産業が復興するための一助となることが期待されている。
中国では、ロックダウンによる抑圧からの解放に伴う「報復」的な消費行動を意味する「リベンジ旅行」が注目を集めている。
報復的な消費は、旅行業界に限らずラグジュアリーブランドでも見られ、ルイ・ヴィトン、エルメス、グッチ、プラダなど
中国の大手高級ブランドの多くでも、中国での店舗再開に伴い売上が急速に回復しているという。
長期に渡る自粛生活により、旅行やショッピングなど様々な行動が制限された状態から解き放たれた消費意欲の爆発は、
中国で「リベンジ消費」や「リベンジ旅行」という新しい用語を生み出した。
リベンジ旅行の促進の訳は?
多くの人々をリベンジ旅行に駆り立てているのは、ワクチンが普及したという安心感にあるようだ。
リスク対応サービスの米企業Global Serviceの調査では、2021年後半(7~12月)の旅行に関して、安全性に対する懸念度合いは下がっているとの回答割合は77%に上ったことが判明。
Global Serviceは、米国におけるワクチン普及、感染者・入院患者数・陽性者の減少が安心感につながっていると分析している 安心感の強まりで、海外旅行も増える見通しだ。
同調査によると、2021年春~冬にかけて海外旅行を検討しているとの回答は57%だった。
また、旅行に出かける上で、PCR検査があると安心するとの回答割合は36%だった一方、ワクチンを接種する方が安心感が高いとの回答は73%であることも明らかになった。
PCRテストのみでは旅行喚起が難しい反面、ワクチンがさらに普及すれば、旅行者が増加する可能性を示している。
日本のリベンジ旅行は?
7 月下旬からは、旅行業界や飲食業界向けの官民一体型の需要喚起キャンペーン「Go To キャンペーン事業」で、
大打撃を受けた観光業界や飲食業界、エンターテイメント業界を中心に観光支援を行っていく。
目玉となる Go To Travel キャンペーンでは、 「ふっこう割」と同様に、宿泊付きの場合は 1 泊あたり 20,000 円、
日帰り旅行の場合は 10,000 円を上限に旅行代金の半額相当分が、旅行代金の割引やクーポン等の形で割引される。
日本でも、緊急事態宣言の発令を受けて、東京都では1カ月半以上の外出自粛を余儀なくされた。
中国同様、旅行やショッピングなど様々な行動が制限された状態から解き放たれた消費意欲の爆発が日本でも起こるか注目を集めそうだ。
新型コロナウイルスのワクチンを接種後に、最もやりたいことがなんであるかを聞いたところ、
1番多かった回答は「国内旅行」(22.7%)となり、2割を超える人が国内を旅行する意向が高いことが分かりました。
続いて多かった回答の上位から「みんなで集まって会食をする」(13.0%)、 「海外旅行」(9.7%)、 「家族・親戚と会う」(9.6%)、「友人と会う」(6.8%)となり、
旅行と同様に、多くの人が家族や友人など、これまで直接人と会うことができなかった時間を取り戻したいと切望していることが分かる結果となりました。
ワクチン接種の広がりで期待は?
外食、旅行、スポーツ……。コロナ禍による自粛で様々な活動が抑えられてきた。
その反動で今後の急拡大が期待されるのが、リベンジ(仕返し)消費だ。
「気持ちが楽になった」「支配人はもう打った?」 東京都のゴルフ場「八王子カントリークラブ」は最近、会員らの「ワクチン談議」が多くなったという。
6月30日、仲間3人とプレーしていた都内の男性(70)は「1回打って少し安心感がある。
2回目は8日の予定で家族も安心している」。 どん底だった旅行業界も明るい兆しがある。
感染拡大前は毎週のように1泊2日の旅に出ていた東京都世田谷区の男性(75)は、1年半も自粛を続けてきた。
ただ、6月23日に2回目のワクチンを打ち終え、「7月に熱海と箱根の行きつけの宿に泊まりに行く」。
まとめ
「リベンジ旅行」は、抑えられていた欲求が爆発するのですが、なんといっても「リバウンド」です。
自己責任とはいえ、せっかくのワクチンも無駄になりかねないので、対策は、“ウイズコロナ生活”を意識して守っていきたいものです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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