東京都は18日、新型コロナウイルス感染症モニタリング会議を開催した。
小池百合子知事は「ゲームチェンジャーとなるワクチンの接種が始まりました」と述べ、
ワクチン接種を行う医療機関に対して、ディープフリーザー(超低温冷凍庫)の配置を進めていることを明かした。
ここでは、「ゲームチェンジャーとは?」「英米とアジアの違い?」「アジア・日本の失敗とは?」
に迫ってみました。
Contents
ゲームチェンジャーとは?
ゲームチェンジャーは、物事の状況や流れを一変させる個人や企業、プロダクト、アイデアのこと。
わが国では、緊急事態宣言、リバウンドを5回も繰り返し、コロナの蔓延を抑えるには、
この「緊急事態宣言で人流を抑える」しかなかったが、「ワクチン」の出現で、やっと感染爆発を抑えることが出来そうなのです。
この“流れを変えた”のは、ワクチンそのものなのです。まさに「ゲームチェンジャー」なのです。
米英とアジアの違いは?
ほんの少し前まで、英米は共に群を抜く感染者数、死者数で、その惨状は目を覆うばかりだった。
それに対し日本を含むアジアは、感染を抑え込み新型コロナウイルスの制圧に成功したかのようだった。
それが今や英米では、変異株の脅威はあるものの、路上に張り出したレストランで、人々がマスクなしで食事をし、酒を酌み交わす。景気回復が進み、もたつくアジアとの差が開きそうだ。
結局、英米とアジアとの差は、ワクチンのゲームチェンジャーとしての意味を正しく理解したかどうかだった。
偏にこのワクチン接種のスピードが形勢を逆転した。ワクチンがゲームチェンジャーなのだ。
元々、欧米には世界のワクチン開発をリードする大手製薬企業が集中しているというアドバンテージがあったとはいえ、
やはり何といっても、ワクチンが国民の命を守る最大の武器であると早くから認識し、戦略的に対応してきたことが大きい。
米国は、トランプ大統領の時、接種が遅々として進まなかったが、バイデン大統領になり一気に接種が加速された。
その際なりふり構わず、接種に来た人にポテトチップスや野球の観戦チケットを配っているという。
マリファナを配った、との未確認情報もある。
何より、接種にあたる者を当初から医者に限定することなく、医学生、看護学生、救急隊員のボランティアで一定の研修を受けた者にも広げ接種を急いでいるという。
アジア・日本の「失敗」は、初期の抑制「成功」が遠因か?
何故アジアが後塵を拝することになったかといえば、アジアで感染が抑えられていたからだ、というのが共通の理解だ。
成功したがゆえに失敗の遠因を生んでしまった。
専門家は、アジアで感染者が低く抑えられていたため、アジア諸国(除く、中国)の政府がワクチン開発を急ぐインセンティブを欠いたことが大きい、と指摘する。
その他、感染者数が少ないことによる治験者の不足、有力製薬企業の不在による供給不足、承認プロセスの遅滞などが原因として挙げられている。
🔸日本は、過去にワクチン被害があったこともあり審査手続きを特に慎重にしているのだろうが、緊急事態には手続きを簡略化し早期の接種につなげるといった柔軟性がない。
審査には、国際的治験と別に国内での治験が必要で、これが今回足かせになった。
米国が、緊急使用許可制度で、一定の安全性や有効性が確認できれば承認前でも接種を開始できる、とするのと大きく異なる。
更には、ワクチン開発は民間がリスクを容易に取ることができない分野であり、政府支援が希薄であることは体制として改善の余地があろう。
5月25日、政府協議会はワクチン開発に関し、こういった点の提言を取りまとめた。
まとめ
ウイルスとの戦いで、人類とウイルスは互いに自らが持つ「武器」のレベルを競い合っていると言われている。
人類にはワクチンという武器があるが、敵(ウイルス)が持つ武器で最も手ごわいのが変異する能力だ。
イギリス型、インド型、ブラジル型に加え、最近ではベトナム型も発生し、そのたびに感染力を増している。
今後もこのコロナとの戦いは続く!!
いまだに、ワクチン接種率が60%台であるのは、由々しき事態であります。
アメリカのように“インセンティブ”を与えてもワクチン接種率の向上のまい進しなければならない。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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