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新型コロナウイルスについて、ネットにはさまざまな情報が氾濫(=インフォデミック)しています。

専門家の間でも意見が分かれることもある中、連日メディアやSNSで目に飛び込んでくる情報について、「何を信じていいのかわからない」と悩む人も多いのではないでしょうか。

ここでは、「エコチェンバー現象とは?」「その例と対策」「問題点とコロナの関係調査」

に迫ってみました。

エコチェンバー現象とは?

 

「エコーチェンバー」とは、ソーシャルメディアを利用する際、自分と似た興味関心をもつユーザーをフォローする結果、

意見をSNSで発信すると自分と似た意見が返ってくるという状況を、閉じた小部屋で音が反響する物理現象にたとえたものである。

エコーチェンバー現象(反響室現象)とは、ソーシャルメディアやネット上の掲示板を利用する際に、

自分と似た価値観をもつユーザーの主張ばかり見るために、 自分と似たような考えや価値観、趣味嗜好を持った人たちが集まる閉鎖的な空間でやり取りが繰り返され、

自分の意見や思想が肯定されることで、 自身の主張する意見や思想が、あたかも一般的にもそうである、世の中における正解であるかのごとく勘違いしてしまう現象。

又は交流・共感し合うことにより、特定の偏った意見や思想が増幅されて、より偏った方向に行ってしまう現象。

エコチェンバー現象の例は?

エコーチェンバーの多くは政治分野に起こりやすく、人々の断絶を生んでいる。 2016年のアメリカ大統領選挙において、インディペンデント誌は、SNS上のエコーチェンバーがドナルド・トランプ氏を勝利に導いた、と指摘。

私たち向けに「カスタイマイズ」されたSNSのフィードで形成される世論は、自分とは反対意見の混乱したり怒ったりしている人々の存在を見えなくしてしまうだけでなく、そんな人々への歪んだ見方をもたらす、としている。

また、2020年の大統領選挙においても、ツイッターでは「トランプ支持者とは同じ空間にもいたくない」「民主党支持者はバカ」などさまざまな意見があふれており、政治的な思想と排除・個人攻撃が結びついていることがわかる。

また、イギリスのEU離脱を問う(ブレグジット)の国民投票でも、同じくツイッター上でエコーチェンバーが発生していた。

エコチェンバー現象の問題点

自分が心地よいと思うコミュニティにいること自体は、悪いことではない。

エコーチェンバーの問題点は、常に同じ意見を見聞きしていると、それ以外の認識が間違っているように思えてくることだ。

大のイグアナ好きがいたとする。普段の生活圏内では彼の趣味に賛同してくれる人がいなくても、インターネットで検索すれば世界中の同志(オタク仲間)といとも簡単に出会える。

自分はおかしいのだろうかと悩む必要もなく、自分の趣味について堂々と語れる。

これがインターネットの良さだ。 だが、熱を帯びたコミュニティが少し道を外し、例えば「イグアナの素晴らしさを解しようとしない世間」への反発心を溜めだすと、話が過激になる。

傍から見たらフェイクニュースだったり、倫理的に考えておかしいことだったりしても、本人たちは「正しい」と思ったままだ。

そもそもインターネットは、一生をかけても到底すべてを把握できないほど多様な情報、意見、感想が転がっている。

このように集団極性化によって異なる意見を排除し始めると、断絶や不和を生む。

エコーチェンバーへの対策

【1】 フィルターバブル対策

• ブラウザ上で履歴を残さないように閲覧(Chromeでいうシークレットモード)

• Googleアカウントからログアウト

• 広告のカスタマイズをオフにする

【2】 エコーチェンバー対策

• 集団の中で発信される意見を見たときに「自分たちが多数派だ」と決して勘違いしない

• 定期的に、自分もエコーチェンバー現象にはまっていないか?と客観視する • 安易な情報に飛びつかず、一次情報を探しにいく

• 「データ」や「事実」を確認することはもちろん、その因果関係を読み間違えないようにする(例:ゲームをする人と性犯罪をする人が同時期に増えた。だからゲームをする人は性犯罪者だ)

• インターネットには自分と違う意見の人がごまんといることを認識する

エコチェンバーとコロナ

新型コロナウイルス感染症に関するあらゆる情報が氾濫する状況においては、情報リテラシーの向上も重要である。

SNSの普及を背景とした世界的なインフォデミックの危険性が指摘されており、膨大な情報の中から受け取った情報が正確な情報であるかを見極める姿勢が個々人に求められている。

人間がもともと持っている認知の偏りとネットメディアの特性の相互作用により、インターネット上での情報流通には「フィルターバブル」や「エコーチェンバー」といった現象が生じることが指摘されており、

プラットフォーム事業者によるフェイクニュース対策や信頼性の高い情報へのアクセスを促す対策が行われている一方で、

ユーザ自身もインターネット上の情報の真偽を見極め、扇情的な情報を安易に拡散しない姿勢が重要である。

まとめ

コロナとの関係において、そもそも不確実な医療において、新型コロナウイルスについては「新型」ということでさらに不確実な情報が多く出回りやすいと考えることができます。

加えて、医療という領域ではビジネス目的、つまり自分のウェブサイトに誘導して広告収入を得たり、商品を買わせたりする、という動機で情報が発信される場合もあります。

また、新型コロナウイルスについては世界的な問題になっているため、政治的な意図で発信される情報もあることが指摘されています。

いずれにせよ、情報の量が多く、増えやすいテーマとネットの相性は最悪です。ある意味では相性が良すぎるのですが、 その結果として起きるインフォデミックの弊害を考えれば、やはり最悪と表現した方がよいのでしょう。

医療とは不確実なものであること、そして人間にはその不確実性に耐えかね、信じたいものを信じてしまう傾向があること、

さらにその傾向をネットが加速していることは、インフォデミックへの対抗策として、まず知っておかなければいけないことです。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。


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