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オミクロン株を中心に、日本でも新型コロナウイルスが蔓延しています。

その中で話題になっているのが「ステルスオミクロン」と呼ばれるオミクロン変異株の存在です。

学的には従来のオミクロン株を「BA.1株」と呼ぶのに対して「BA.2株」と呼ばれます。

ここでは、「ステルスオミクロンとは?」「感染力・重症度・ワクチンの有効性」

に迫ってみました。

Contents

ステルスオミクロン(オミクロン亜種)とは?

<h2>ステルスオミクロン(オミクロン亜種)とは?</h2>

2021年11月に初めて確認された新たな変異ウイルスで、WHOが「懸念される変異ウイルス」に指定しています。

感染が急速に広がっていることから、デルタ変異ウイルスよりも感染しやすい可能性があると考えられています。

 ワクチンの有効性や治療薬の効果などはまだ不明ですが、変異ウイルスへの対策としては、3つの密を避ける、

マスクを着用するなどの基本的な感染対策をこれまでどおりしっかりと続けることが大切です。

ステルスとは、光学迷彩のように感知されにくいことを指します。

 

BA.2株がよく「ステルスオミクロン(オミクロン亜種)」と呼ばれるのは「一部の遺伝子検査ではオミクロン株に分類することができない」ことから由来されました

ステルスオミクロン(オミクロン亜種)の感染力は?

来のBA.1株でも十分高い感染力が特徴でしたが、ステルスオミクロンはBA.1株よりさらに感染力が高いことがいくつかの報告でわかりました。

京都大からの調査ではBA.2の実行再生産数(1人の感染者が次に平均で何人にうつすか”を示す指標)がBA.1よりも18%~26%高いことが示されています。

また英国での調査でも、通常のオミクロン株よりも家庭内接触者に対する2次感染率が高い(13.6% vs 10.7%)という結果でした。

同調査では、家庭外での2次感染率もBA.2株のほうが高いことが報告されています。

(5.3% vs 4.2%) 同様に8541世帯のオミクロン株に感染した世帯を対象としたデンマークの査読前論文でも、同居した家族への2次感染率は39%(BA.1株は29%)であり、BA.1株と比較しても高い感染力がうかがえます。

こうしたことからステルスオミクロン(BA.2)はBA.1よりも感染力が高いといえますし、感染力の高いBA.1株を凌駕する感染力は脅威といえるでしょう。

ステルスオミクロン(BA.2株)の重症度は?

デンマークではBA.2株が2022年1月から優勢株になっています。

そのセクター研究機関である「Statens Serum Institut」の発表によると「最初の分析では、BA.1と比較してBA.2の入院に違いはない」と発表しています。

また、査読前の南アフリカの報告でも「入院率や重症度はBA.1株と変わらない」という結果でした。

ステルスオミクロン(BA.2株)のワクチンの有効性は?

ステルスオミクロン(BA.2株)に対するワクチンの有効性はBA.1株とほぼ同等と言えます。

まとめ

特徴をまとめると以下のようです。

簡易検査法では従来のオミクロン株と分けることは困難:詳細な遺伝子検査が必要

• オミクロン変異株(BA.2)はBA.1よりも感染力が高い(家庭内感染・実行生産数)

• 入院率など重症化率はBA.1と同じ:ただし、動物実験では病原率の上昇の報告あり

• ワクチンの有効性もBA.1とほぼ同等 といえます。

幸い2022年2月上旬時点でBA.2株への持続的な置き換わりは確認されていません。

しかし、東京でも2月に市中感染が見つかっており、今後の感染者数の動向や医療状態に影響を与える可能性があります。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。


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