厚生労働省は、アメリカのノババックス社が開発した新型コロナワクチンを正式に承認した。
国内で使用できる4種類目のワクチンとなる。
19日に薬事承認されたのは、アメリカのノババックス社製の新型コロナワクチン。
ここでは、「ノババックスとは?」「ノババックスワクチンの効果、副反応、保管方法調査」
に迫ってみました。
Contents
ノババックスとは?
アメリカの製薬会社、ノババックスが開発した新型コロナウイルスワクチンは、「組み換えたんぱくワクチン」という種類です。
遺伝子組み換え技術を使って、ウイルスの表面にある突起で、抗体が攻撃する際の目印となる「スパイクたんぱく質」を人工的に作り出して接種します。
ファイザーやモデルナとは異なる仕組みで、厚生労働省はこれまでのワクチンでアレルギー反応が出た人などに使用することを想定しています
政府は1億5000万回分の供給を受ける契約を結んでいて、日本ではノババックス社から技術の提供を受けた武田薬品工業が国内の工場で生産を行います。
ノババックスワクチンの効果は?
2021年12月15日にノババックスやアメリカの大学などのグループが医学雑誌「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に発表したデータによりますと、
アメリカとメキシコで2020年12月から2021年2月までに18歳以上のおよそ3万人を対象に行われた臨床試験で、3週間あけて2回接種を受けたあとでは、
発症を予防する効果が90.4%、中等症や重症を防ぐ効果は100%だったということです。
当時は、変異ウイルスのアルファ株やベータ株などが多くみられましたが、こうした変異ウイルスに対する発症予防効果は92.6%だったとしています。
ノババックスワクチンの副反応は?
副反応について、痛みなど接種した部位になんらかの症状が出た人は、1回目の接種後に58.0%、2回目の接種後には78.9%、
接種した部位以外に何らかの症状が出た人は1回目の接種後に47.7%、2回目の接種後に69.5%となっていて、
けん怠感が1回目の接種後に25.6%、2回目の接種後に49.5%、
頭痛が1回目の接種後に24.9%、2回目の接種後に44.5%、
筋肉痛が1回目の接種後に22.7%、2回目の接種後に48.1%、
発熱が1回目の接種後に0.4%、2回目の接種後に5.7%、などとなっています。
いずれも1日から2日程度でおさまることが多く、ほかの新型コロナのワクチンで報告される副反応よりも頻度は低く、心筋炎や血栓症の増加は確認されなかったとしています。
また、イギリスで18歳以上のおよそ1万5000人を対象に2020年秋に行われた臨床試験では、発症を防ぐ効果は89.7%で、
ノババックスは接種から6か月たった時点でも、全体的な有効性は82.7%だったとしています。
ノババックスの保管方法は?
保管や輸送を行う際の温度は2度から8度で有効期間は9か月間です。
通常の冷蔵庫で対応できるため、医療機関や自治体の接種会場での保管がしやすいとしています。
まとめ
4種目のワクチンの承認です。 COVID-19の制服も近いと期待が大きくなります。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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