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国内でも感染が確認された新型コロナウイルスの「BA.2.75」系統。

世界保健機関(WHO)の正式な命名ではないものの、SNSなどでは「ケンタウロス」とも呼ばれる。 国内でも感染が確認された新型コロナウイルスの「BA.2.75」系統。

世界保健機関(WHO) の正式な命名ではないものの、SNSなどでは「ケンタウロス」とも呼ばれる。

愛知県内に住む40代の男性は、7月19日に新型コロナの陽性となり、ゲノム解析でオミクロン株の派生型「BA.2.75」、通称「ケンタウロス」に感染していると判明しました。 ここでは、「ケンタウロスとは?」「感染力と対応」「第8波への影響」

に迫ってみました。

ケンタウロスとは?

日本では感染者のウイルスの大半が、感染力の強いオミクロン株の亜種BA.5に置き換わっているとされているが、さらに世界各国ではBA.2.75という新たな亜種が確認されている。

BA.2系統から変異した75番目の亜種という意味で、米国の大学での研究結果によると、BA.5の3・24倍もの感染力を持つとされる。

また、過去の変異株と比べてあまりに異質であることから、医師の間では半人半獣の想像上の生物になぞらえて「ケンタウロス」との異名を持っている。

ケンタウロスとは、ギリシャ神話に登場する馬と人間が合わさった伝説上の生き物。

長崎大学大学院・森内浩幸教授:

「上半身が人間、下半身が馬。それくらいの様相が大きく変わったし、すごい勢いで広がっているという意味合いを込めて誰かが言い出したと…」

感染力が強いことに加え、ワクチンを接種しても感染するという2つの性質を持つことからも、そう呼ばれるともいいます。

ケンタウロスの感染力は?

感染症学が専門の国際医療福祉大学成田病院・松本哲哉医師によると、 「この1か月間の広がりを見ても、感染力が強いことは間違いない」といい、

さらに「インドでは過去の感染状況からある程度の免疫も見込まれるが、いまの拡大状況を見ると、『免疫逃避』は確実に起きている」 と話していました。

「免疫逃避」とは免疫が働きにくい状況で、ワクチンの効果も含めて、社会全体である程度の免疫が期待されていても、それが働きにくいのではないかという見解です。

第8波への影響は?

ケンタウロスはアメリカの大学の研究によると、今蔓延(まんえん)しているBA.5のおよそ3倍の感染力を持つといわれています。

感染力が強いことに加え、ワクチンを接種しても感染するという2つの性質を持つことからも、そう呼ばれるともいいます。

現在、日本で第7波の原因になっているのは、BA.5。 BA.2.75とはBA.2系統から変異した1つ。75番目の亜種です。

長崎大学大学院・森内浩幸教授:

「BA.5による第7波が、ある程度ピークアウトした時であっても、ケンタウロスに置き換わると下がり切れないうちに次の大きな波が起こる可能性があります」

まだ未知の部分が多いケンタウロス。専門家は今後、注視すべきと警戒を呼び掛けます

ケンタウロスへの対応は?

しかし、東京大学の佐藤佳准教授らの研究によると、BA2.75(ケンタウロス株)に有効な抗体があったことが報告されています。

ケンタウロス株に関する情報は少ないため、ワクチンの有効性や再感染リスクについてはまだ明らかになっていません。

しかし、東京大学の佐藤佳准教授らの研究によると、BA2.75(ケンタウロス株)に有効な抗体があったことが報告されています。

まとめ

ケンタウロス株はまだ情報が少なく、危険視する声が大きいですが、決してネガティブな報告ばかりではありません。

軽視することはできませんが、必要以上に恐れすぎない、適切な警戒が必要だと思います。

ケンタウロス株に関する情報は少ないため、ワクチンの有効性や再感染リスクについてはまだ明らかになっていません。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。


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